• 異世界ファンタジー
  • エッセイ・ノンフィクション

べっこりいっちゃった日は小説でも書いてほっこりと落ち着こうじゃないか。

 野菜炒めでも作ろうかと、スーパーで食材を物色中、店内にアナウンスが響き渡る。

「ナンバー〇〇〇〇の白いクラウンのお客様、伝えたいことがありますので、サービスカウンターまでお越しください」

 間違いなく俺の車である。

 しかし、俺は一切悪いことはしていない。駐車場の枠内からはみ出さずに、障がい者用でもなく、マタニティ用でもない普通の場所に停めている。

 だとしたらなんなのだろう。

 最近ホイールを変えてシャコタンにした超カッコいい俺のスーパークラウンに何の文句があるのだろう?

 俺は心の奥底に芽生えた小さな不安を抱えながら、キャベツとピーマンともやしを入れた買い物カートを早足で押しつつサービスカウンターにたどり着く。

「あの~、お客様のお車が、その、……ぶつけられまして」

 ……おお、神よ。

 当て逃げか? 当て逃げなのか?

 しかし、幸い、俺の絶望的な予想は店員の言葉が打ち消してくれる。

「こちらが相手の方です」

 見るとそこにはマジメそうかつやたら気の弱そうなおばさん。

「あのぉ~、本当にすみません」

「あ~、はいはい、とりあえず警察呼びましょう」

 外に出てみるとフロントバンパーがべっこりと凹んでいる。

 ……いやいや、樹脂ってこんな凹み方するっけ?

 聞くところによると駐車場から出す時にハンドルを早く切り過ぎてひっかけてしまったらしい。

『どんなけヘタクソやねん!』

 なんてことも言えず苦笑いを浮かべながら警察を待つしかなかった。

 そしてすぐにやってきた警察に現場検証をしてもらい、車屋に電話すると明日から車を預かって修理してくれるらしい。

 明日からは代車生活だ。

 ……ベンツとか貸してくれたらいいな。

 ってな感じでもやもやとした感情を、無理やりプラス思考で抑え込んで書いた最新話を、どうかせめて読んでやってください。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893881782

2件のコメント

  • 当て逃げされなくて良かったところではあります。

    防犯カメラの有無に関わらず逃げる奴は逃げます。
    反対にきちんと謝罪する人もいます。
  • そうですね……。

    逃げられたら見つからないでしょうし……。

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