秒針が首を絞めるような部屋で
またひとつ、消えない痣を数えている
救いの手なんて最初からなくて
カーテンの隙間、灰色が溶け出していた
あの日見た絶望の、冷たい手触りが
いまもまだ皮膚の裏で脈を打っている
「大丈夫」なんて言葉は、ただの劇薬
綺麗に飾った嘘で わたしを消して
もう戻れないから、戻らないから
このまま深く、底へ落ちていくだけ
歪んだ世界のなかで 息を止めて
終わりの合図を待っている
ねえ、優しくしないでよ
傷口がひらいて、溢れてしまうから
綺麗な思い出なんて、ひとつもないよ
全部、最初から壊れていたんだ
秒読みは疾うに終わっていて
崩れていく足元、ただ眺めていた
抗う強さなんて、持ち合わせていない
この絶望が、わたしのすべてになったから
もう戻れないなら、戻らないなら
このまま深く、底へ落ちていくだけ
歪んだ世界のなかで 息を止めて
終わりの合図を待っている
形のない夜に 溶けて消えていく
何も残さないで、忘れていいよ
破滅の歌が ほら、聴こえている