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「おやすみ、メメ」あとがき

 ①
 人が落ちた先には必ず希望があると、私は信じます。
 これは簡単なメカニズムで、不幸になれば慣れるほど、小さな幸福が巨大な幸福のようだと錯覚します。砂漠に降った一滴の雨と同じです。
 私はこれを『堕楽論』と名付けます。
 坂口安吾のインスパイアです(或いはパクリ)。

 落ちれば落ちた分だけ、次の小さな幸福が待ち遠しくなる。
 堕ちることを楽しむ。
 堕ちることを喜ぶ。
 堕ちて、堕ちて、堕ちる。
 他人の目など、どうでも良い。
 他人の評価など、気にしない。
 自分が幸せになることだけを考えれば、それで良い。

 そんな不幸中の小さな幸福が、この物語です。
 メメ、ビビ、リタ、アイリ、ムウが幸せであったことを、私は願います。
 
 ②
 この小説を読んでくださった方々へ、多大なる感謝を申し上げます。
 たくさんの反応をいただき、とても嬉しかったです。
 これからも邁進してまいります。よろしくお願いします。

 ③
 すべての子どもを大切にしましょう。
 平気で子どもを傷つける大人にはならないように。

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