https://kakuyomu.jp/works/16818622174182565428/episodes/16818622174183228685おい、“読んでるくせに反応しない”そこの君。
お前のことは忘れない。なぜなら、お前もまた物語の登場人物になったからだ。
ハートひとつだけ置いていった君に告ぐ。
そのハートに、私は今日もナイフを研いでいる。
返信欄が静かすぎて耳鳴りがする。
まるで無人の図書館。
**読んではいる。返さないだけ。**そんな呪文を抱きしめて、君は今日も感想欄の亡霊になるのか?
だが安心しろ。
俺は“リプライ・シンダー”。
沈黙の収穫者を狩る者だ。
返信を引き出すためなら、10回でも書く。
誤字も見つける。煽りも入れる。だって俺は——
「感想を返されたい人間」だからな。
……ところで、劇中で「閲覧済み」とか書いたけど、
カクヨムにそんな機能は無い。悲しいけど事実だ。
こっちは「読まれた」という希望を拍手の温度で推測するしかない。
でも、たまに居るんだよ。
「無言のハート」だけくれる人間。
何か伝えたいけど、言葉にできなかったのかもしれない。
いや、たぶんただ面倒くさかっただけなんだろうけどな。
だからこそ俺は、今日も撃ち続ける。
「読んだよ」と返ってくるまで、
俺は止まらない。
返信欄、まだ空いてるぜ。