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「官渡」:第一章あとがき

お世話になっております。ヨシキヤスヒサです。

「官渡〜最大の決戦〜」、ひとまず第一章全四話、投稿しました。
史実から変えた点などいろいろありますので、そのあたりを補足として書いていこうと思います。

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・孔融を狂言回しとして使っています。史実ですと随分やべーやつなのですが、儒学の祖孔子の末裔として、常識人、というより常識に囚われた人として描いています。

・孔融だけは周りと違い、人を字(あざな)で呼びます。これが礼儀作法としては正しいのですが、「馴れ馴れしいやつ」というキャラクター付けでもあります。

・黎陽はほとんど袁紹の領土です。曹操はここも守備拠点として強化していたらしく、黎陽→官渡→徐州→官渡→白馬の順で動いているようです。ものすごい運動量だ。

・張飛を謀略家にしています。きっと劉備軍は関羽以外、出番が少なくなるので、キャラ付けです。山賊ネットワーク、悪党ネットワークでしょうね。

・曹操の徐州襲撃に対し、袁紹は息子の病気を理由に出陣を蹴っています。1−2.は、その逸話のアレンジです。袁紹というひとの行動に一貫性を持たせたかったので。そのかわり、沮授に犠牲になってもらいました。

・曹操が張遼に対し「大将のやることではない」と叱るのは、別の逸話がもとです。

・孔融が徐州襲撃に参加しているのはアレンジです。関羽と問答をさせたかった。

・本来の張繡の帰順は、徐州襲撃より前です。話の都合、あとにしました。

・董承粛清、孫策横死は書かないことにしました。

・賈詡。このひとをかっこよく書きたかった。イメージは藤田まことさん。郭嘉の逸話ひとつ、この人に貸しています。

・曹丕。ギャグ要因。正史では徹頭徹尾ひっでえやつ。本作では、空気の読めない子、かつ思ったことをはっきり言う「困った子」として、トラブルメーカーにしてみました。

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以上です。よろしくお願いいたします。

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