炭酸の強いジュースを飲んでいると最高に生きている気分になれる。
午前4時。妙にデカダンス(退廃的ってイミ)になった僕は気を紛らわせるために外に出ようかと思った。外に出ると言っても僕は引きこもりだ。移動範囲が極端に狭い。いつも通り歩いて2分程度の自動販売機に行くことにした僕は財布をポケットに突っ込んで家を出た。
夏も終わりという季節なのに生温かい不快な風に吹かれながら歩き、自動販売機に辿り着く。夜中から朝にかけての自動販売機は光につられた小さな羽虫とかヤモリが大量に集まっていて端的に言ってクッソキモいのだが、今日はなぜか少なかった。夏も終わりだからだろうか。自動販売機に140円を入れてコーラを買った。
家に帰った僕は朝っぱらからにゃごにゃごうるさい猫(寝ろ)を部屋の外に放り出して、コーラと丸ごとソーセージを同時に胃に流し込むという超絶意識低いムーブをかました。最高に良い気分だ。生きてるって気がする。
健康と引き換えに手に入れた充足感に包まれながら僕は小説に付いたコメントに返信した。たぶんこのあと二度寝するだろう。最近は早朝に起きて昼まで二度寝するのがブームだ。主治医からは「きちんと朝起きて活動しなさい」などと言われているが、整った生活習慣など生きている感じが全くしない。だからこれでいいのである。
さよなら世界。