注意! この作者は「俺TUeeeeee!」作品しか書きません。 なろう・アルファポリス・ツギクルでも活動しています。 感想コメント等、返信はほとんどしませんが読んでいます。ありがとうございます。 お仕事募集中 TwitterのDMでお願いします。 書籍化作品 「庶民勇者は廃棄されました」①~③ 「底辺おっさん、チート覚醒で異世界楽々ライフ」①②&コミカライズ
5thシーズン 物書きお兄さん 若者 (ヤング) と熟女 (おばさん) の間で揺れつつも、しっかりと己の人生 (マイロード) を歩む僕です。 作品のR18カットを同じペンネームで『note』にて公開中です。 お手数ですが検索してみてね♪
春は素晴らしい。 鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。 夏が待ち遠しい。 僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。 秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。 冬は 「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」 はんじょう!? え、どうして?いつの間に? 「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」 はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。 「好きな子でも出来たのかよ。」 そ、それは。 「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。 春風に乗り紙屑は青空を舞う。 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。 おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。
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