がしゃむくろ

エネルギンという特殊飲料によって、老いても第一線で働けるようになった社会。市の清掃センターで働く俺は、収集車に乗り、廃棄物を回収する日々を過ごしていた。ある日、収集車で向かったの…

約1000字のホラー・ショートショート。

ありふれたアパートの一室にまつわる怪異を集めた短編集。 1 スピーカー …若者達が騒ぐ部屋の壁から響いてくる読経の声。それは彼らの精神を浸食していく。 2 妨害訪問者 …夜帰…

自分の小説が一向に評価されないことから、真実に目覚めた男の近況ノートです。

人工物の身体に脳を移植して生きていく道を選んだ真人間。その亡骸を手に入れた私は、自分の脳を移植し、真人間の都市ブレーンシティへ踏み入った。 新しい身体の主の家には地下室があり、そ…

怪談『メリーさんの電話』をアレンジした、短編ホラーです。 エリーが電車に飛び込んで死んだ日の夜。 彼女を自殺するまで追いつめた私達四人は、ネット会議を開いた。 そこに誰かからチ…

インターホンを押すと、誰もいないはずの室内から男の声が。父親の死により、その怪現象は有耶無耶のままにされたが、部屋の住人のマリは別れた夫の影に怯えていた──。

野外フェスの夜、僕はホテルのトイレに忍び込んだ。個室で寝ていると、いつの間にか隣の個室で男女がまぐわっている。さらに、トイレにはもう一人の男がいた。やがて、彼らは口論を始め……。

失敗すると高圧電流で死に至る恐怖のゲーム、電流ビリビリ棒。挑むのは、違法サイトの管理人や浮浪者といった、死刑が確定している囚人たち。その模様は、大晦日の特番としてテレビ放送されて…

内縁の夫から壮絶な暴力を受け、奴隷のような日々を過ごす私は、古本屋で一本のVHSを見つける。それは見ると死ぬという、呪われたスプラッタービデオだった。かつてホラーに取り憑かれてい…