カクヨムに登録して一週間が過ぎようとしています。というかこれを書いてる間に過ぎてました。
せっかく登録して、読んでばかりで何も書かないのはアレな気がするのですが、創作するにはインプットも知性も何もかもが足らず。
とりあえずの記録として、読書日記を書くことに。
この七日間で読んだ小説は3つ、読みかけのが1つ。
レビューという機能で紹介すればいいんでしょうが、そうするとその作品のトップページとかに載ってしまうみたいで。
私の拙いレビューが載ってしまう。
すると、色々と不愉快に思われたり(作者さんに)クソレビューを見てブラウザバ~~ックしてしまう人(読者)もいるのではないかと思ったりして。応援コメントという名の感想を残すので精一杯という有り様なのでした。
以下読書日記です。 ネタバレ注意ですよ!
幼女が殺しにやってくる
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882319827
ジャンルはホラー。短編集です。
殺しにやってくるーーと、言うわりにはそんなに殺してない。バイオレンスに鎌を振り回すとか、小さな手で拳銃をぶっぱなすとかそういうのではなく。
死の現場、死が近い状況に現れた幼女(底使ちゃん)が現れ、結果として死に立ち合うーーというもの。
死を題材にしているだけあって、ビターで不思議な余韻のある短編集です。
何がいいって、幼女が幼女してるのにやっぱり人外幼女なんですよね。好きな一説を引用します。(こんなところに勝手に引用していいんだろうか? だめなようなら後で消します)
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エレベーターの床の上に底使ちゃんの小さな白い手の甲が落ちる。
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前後は少々バイオレンスな場面です。そこにこれですよ。冷たいエレベーターの床に、力なく落ちる幼女の白い手。
いいですね。きっと体温低めでで、ひんやりすべすべしてるんでしょうね。なんか変態みたいだなおれ。でもこういうディティールが好きなんですよね。神は細部になんとやら。
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底使ちゃんは器用に自分の体を畳んで、黒いローファーを履いた足を男の股の下から抜いて、そのまま男の体を蹴り飛ばした。エレベーターの壁に打ち付けられた体は小さく痙攣していたが、男の意識がないのは明らかだった。
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いいですね。男の体を蹴り飛ばす幼女。しかも黒いローファーの小さな足で。これだけでご飯二杯はいけますよね。そして男の体を蹴り飛ばす脚力。やっぱ人間じゃないんだなぁ、と。
すばらしいくに
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884705033
現代ファンタジー。SFチックな近未来、あるいはあり得たかもしれない現代です。
ブラックですね。何もかもがブラックです。あらすじからタグまで不穏です。読み始めたらまず一話目で、「あっ……これヤバイやつや」となること請け合いです。
このブラックな雰囲気は、話が進むごとに深まります。ホラーとはまた違うブラック。黒さと狂気の社会秩序。
世界観もいいのですが、真髄はやはり主人公の辿る物語でしょう。百聞は一見に如かず。さぁ、読め!
死者の船と最果ての少女
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884533372
王道を征くSF作品。宇宙ロボット宇宙船! 完璧ですね。黄金比です。
ジュブナイルな、ボーイ・ミーツ・ガール&宇宙移民系SF物語。
ストレートに女の子がかわいい。でもロボット。ロボットだけに色々と問題というか、自由意志がどうの~~三原則がどうの~~と思い悩むことになるのです。主人公と女の子が。主人公のライルくんが、どうにも真面目な男の子なんで思い悩んでしまう。いいからくっつけよ! と思わなくもないのですが、悩む姿もなんとも愛らしい。少年だなぁ。
ラブコメチックにふんわりほわほわしながら進んでいくのですが、途中で色々あるんですよね。あくまでミッションを遂行すべきか、他の生き方を選ぶのか。神様を見たとかいう電波系? ロボットと出会ったりとか。
アイザック・アシモフの「われはロボット」だとか、少し古めのSFが好きな方には大いに楽しめる物語です。文章も平易でわかりやすいので。
さて、次は何を読もうかなぁ……?