ラスボスの本格的な登場まで47話を費やしてしまいました(汗)
昔からある種の制約のある話が好きで、特殊な環境下や閉ざされた誂向きの舞台、登場人物の感情の動きのある物語が好みです。
特殊な環境下の物語と言えば、ノーベル文学賞受賞者のカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』などが思い浮かびます。
考えてみたら現実世界の我々もあらゆる制約を受けながら生きていると言っても良いでしょう。
男だとか女だとか、お金を持っている持っていない、身体が丈夫だ不健康だ、容姿や頭の良さなどなど。
これを持っていたら生きやすかったのに……と考えて悔しい思いをしたことのない人はきっといないでしょう。
みな人はまずは配られたカードで人生という勝負に挑むしかないわけです。
徳川家康という人は、日本人なら誰でも知っていて、日本人は彼の人となりを考えるのが大変好きな人種ですから(笑)
彼についてあまり言葉にするのは野暮というものでしょう。
ひとつ言えるのは、織田信長も徳川家康もいわば王子様の出であり、ある程度のカードは始めから持っていたということです。
かたや、秀吉や三成は何のカードも持ち合わせていないところからのスタートになりますから当然反感は買うし、日本の歴史に鑑みても身の程知らずという側面があるのでしょう。
ところが家康という人の持つカードももちろん、良い手が揃っていたわけでもなく、彼の緻密かつ臆病とも思える慎重さ、そして勝負どころでは一気に畳み掛けるといった大胆さで天下を治めていきます。
彼の繰り出すカードに周囲は振り回され、してやられる感じなのでしょうね。
私ごとで恐縮ですが、私自身は大したカードは持っておりませんので、どうやったら私という特殊な環境下、制約のある状況下で心を自由にして生きていくのか、何に価値を見出していくのか、考えながら日々を生きています。
もはやダンジョンですね。
その中でささやかな楽しみで書いている小説を読んでくださっている方々に、やはり最大限の感謝を申し上げます。
さて、この小説の根底にあるテーマは『親と子の愛情』です。
小説の中には様々な親子が出てきます。
茶々と秀頼。家康と忠吉。大谷刑部と息子たち。
作中の創作ですが、宮本武蔵にも、小早川秀秋にも。親と子の関係によって、ズシリと重たい感情を心の中心に置かれる場合もあります。
第二部は変わった雰囲気から入ったので、ついて来ていただけるのかは心配ですが、東軍(と現実世界)を巻き込みながらスケールアップして頑張っていこうと思っております!
よろしければ読んでみてください!
漂流!関ヶ原 現代知識を持って関ヶ原に飛ばされました!
https://kakuyomu.jp/works/16818792438759150427