漫喫バイトで三十年を潰した四十九歳・佐野真人は、ある日目覚めると二十歳の体で一九九五年にいた。手元には、現代のネットに繋がるスマホが一台。
株価の動き、時代のブーム、すべての「答え」が画面の中にある。
だが真人には、先例があった。同じ状況で成り上がり、金も名声もすべてを手にしながら、空虚なまま死んだ男の物語——小説『平成リプレイ』。
「バカじゃねえの、あいつ。俺ならもっとうまくやる」
目立たず、叩かれず、静かに金を積み上げる。それだけのはずだった。
欲望に正直な中年男の、笑えて少し切ない人生やり直し譚、開幕。