作中でミノリが使用しているスキル[クリエイト]について、少し補足します。
クリエイトは、ミノリが持つスキルです。
一見すると「何でも作れるスキル」に見えるかもしれませんが、
実際には何もないところから物を生み出すスキルではありません。
クリエイトができるのは、
基本的にミノリが対象に対して「こうしたい」と思った行為を成立させることです。
例えば、
土を掘る
掘った土を移動させる
土を押し固める
形を整える
といったことができます。
ただし、元々存在しない物を生み出したり、
素材そのものを別の物質へ変化させたりすることはできません。
土を石に変えたり、鉄を鋼に変えたりすることはできません。
あくまで「その素材に対して行えることを、
スキルによって成立させる」というのがクリエイトの基本的な性質です。
では、なぜ専門職が必要なのか?
クリエイトは便利なスキルですが、
職人の代わりになるものではありません。
例えば木材を加工する場合、
木工職人なら木の性質を理解したうえで、
用途に合わせて細かな加工を行えます。
石なら石工。
鉄なら鍛冶職人。
それぞれの職人が長年培ってきた知識や技術があります。
クリエイトは「加工する」という行為を助けることはできますが、
職人が持つ知識や経験まで与えてくれるわけではありません。
そのため、ミノリが何かを作る場合でも、
村の職人たちの知識や技術が必要になります。
今回の水路作りもその一例です。
ミノリが土を掘ったり、圧縮したりする一方で、
水路そのものについてはトトさんをはじめとした村の人たちと相談しながら作っていくことになります。
クリエイトには「限界」もあります
クリエイトはミノリの意思に反応します。
そのため、ミノリが「こうしたい」と考えれば、
それに応じてスキルが働きます。
しかし、何でも思い通りになるわけではありません。
スキルには階位があり、階位が上がることで、
扱える範囲や精度などが少しずつ広がっていきます。
ミノリは、まだクリエイトを十分に使いこなせていません。
実際に今回のため池作りでも、使い続けることで階位が上がり、
掘れる範囲や深さ、土を移動できる距離などに変化が現れました。
つまり、クリエイトそのものが最初から万能なのではなく、
ミノリ自身が成長することで使えることが増えていくスキルです。
それでもクリエイトが特殊な理由
クリエイトの面白いところは、単純な「物を作る魔法」ではないところです。
ミノリが、
「掘りたい」
と思えば掘ることができる。
「動かしたい」
と思えば、可能な範囲で移動させることができる。
「固めたい」
と思えば、対象を圧縮することができる。
そのため、同じクリエイトでも、
使う人の知識や発想によって結果が変わります。
ミノリが前世で得た知識や、シエ村で覚えたこと。
そして何より、「村を良くしたい」「家族を守りたい」というミノリ自身の意思。
そうしたものが、クリエイトの使い方にも影響していきます。