リオ・ハルタ
残照堂 / 遺品整理人(主人公)
残照堂で働く遺品整理人。20代前半〜半ばの青年。物静かで、依頼人を急かさず話を丁寧に聞く姿
勢を大切にしている。特殊能力《遺品鑑定》の持ち主で、故人の強い感情が残った物に触れると、
匂い→音→感情→映像の順で記憶の断片を見ることができる。ただし会話の内容までは基本的に聞
き取れない。時折、ふとした瞬間に何かを思い出しかけるような描写があり、この世界に馴染みき
っていない様子も垣間見える。
フィリア
残照堂 / リオの調査仲間
リオの調査に日常的に付き合っている同僚。元・記録院勤めだったらしく、その癖なのか現場では
部屋の隅々まで注意深く観察する。物証の分析や証言の矛盾を見抜く鋭さを持つ。リオとは軽い皮
肉を交わす程度の、気安い関係性が見える。
ガレン
残照堂 / 店主
残照堂の店主。老齢で、口数は多くない。依頼人の様子にさりげなく気づく描写があり、多くを語
らないまま静かに店を見守っている。
エレナ
依頼人
冒険者ギルドに半年ほど前に登録した弟・ノアを、三日前に事故で亡くした姉。弟の死に納得しき
れず、「知らない弟がいるのでは」という不安と、それでも真実を知りたいという思いの両方を抱えて残照堂を訪れた。
ノア(故人)
依頼対象
エレナの弟。半年前に冒険者登録したばかりの新人で、剣を握った経験はほとんどなかった様子。
ギルドの記録では「魔物と勇敢に戦って死んだ」とされているが、部屋に残された剣には戦闘の形
跡がなく、日記の切れ端には書きかけの言葉が残されていた。
ロイド
ノアの元パーティリーダー
ノアが所属していたパーティのリーダー。当初は証言に不自然な点が見られたが、無許可の遺跡探
索という事情が発覚し、自身の立場を守ろうとしていたことが明らかになる。過去の依頼で自分の
失態をノアに庇わせてしまった経緯があり、その事実と向き合うことになる。
ミナ
ノアの元パーティメンバー
宿屋通りの端で一人暮らす、冒険者を辞めた女性。当初は警戒していたが、ノアが最後まで抱えて
いた事情――過去の失態を代わりに背負っていたこと、そして最後の探索で罠に気づきながら黙っ
ていた自身の後悔――を打ち明ける。