「白日」も思えば当初の考えよりも大分変わったものです。
読者さまからのコメントから考えたこともあるし、投稿前の書き貯めてる時も自分で書きながらこうすればいいんじゃないかと思いつき変わっていったんだけど、本当に最初はここまで深い考えや意図はなく書いていました。
そんな作者の違法建築士ぶりを一部公開してみます。
①総司が田舎に引っ越した理由を当初は何も考えていなかった。
これ、総司のトラウマとして作品の根幹になっていますが本気で最初は母親の浮気とか考えていませんでした。
第一話の電車での移動シーンを書いてる最中にふと、何で田舎に引っ越すかの理由くらい作るかと三秒で考えました。(笑)
それが作品の中で重要な柱の一つになってる辺り、違法建築士の面目躍如ですね。
②クラスメートの設定は春と初登校シーンに考えた。
クラスメートは当初は細かく書くつもりが全くなく春と一緒に罵られるモブ程度のつもりでした。
でもまあ女子が春だけとかないよなぁ、ついでに全員でやってることにするか、とその場で考えたのが洋介たちになります。
③総司が押さえ付けられて逆レイプされるのはそもそも転校初日の予定だった。
これも本当はもっと展開早かったしクラスメートとか細かく描写するつもりはなかったんですよ。
と言うよりも当初は書きたいシーンが本当に断片的にあるだけだったので、総司と春の関係がどうなるかも細かくは……まあ罵り、同居、そして考えているラスト辺りは変わらないのですが。
春の恋心に説得力を持たせるために少し時間を作ろうと、現在のような形に変わりました。
④親はそもそも出る予定はなかった。
当初は総司の様子を見に行って春を含めた実行犯が罵り倒されるはずだったんですが……病院に行くとなれば親バレ当然、智宏にバレたなら他の親も呼ばれるのが自然と、これも書きながら自然な動きにするべく変更です。
てか桜がいなかったら俺は最初から決めていた総司と春の同居にどう話を繋げるつもりだったのか……なぜか加えた変化が漠然とした流れに説得力を持たせる展開になっていますね。
まだまだありますけどこれだけでツッコミどころ満載です。
違法建築のはずがむしろ自然に繋がっていて笑うしかありません。
伏線らしいものも実はそんな意識はなく書いたものを後で拾ってきてるパターンが多かったりしますね。
こうして変化してきた中で、いかに許されるか、許されることができるものじゃないのか、といったテーマが生まれてそれを描くためにまた変えてと、とにかく「白日」は大きく変化してきました。
また新しく生まれ、変わるものも出てくるかと思います。
正直、作者の中ではラストまでの流れも決まっているはずなのにどうなるか予想がつかない部分もあります。
それでも、読者さまに楽しんでいただきたいと、予想外の評価をされはじめてからその点は変わりません。
これからもお付き合いをよろしくお願いします