いわゆる「本当にあった怖い話」系、体験者からお話を聞いて書き上げるタイプの怪談の事ですが、その中には錯覚だったり記憶違いも含めまして、基本的に、現在の科学では推し量れない「何か」に遭遇した体験談をお聞きして書くスタイルなワケです。
だから、冷静に考えてみれば、数をこなすほど「ガチの因縁話」に遭遇してしまうケースがあり得るという仮定が成り立ちます。読み手側としては楽屋裏の事情はどうでもよくて、とにかく何らかの形で面白ければいいワケですし、自分もそう思ったりはするのですが、読んだ方に何かが起きてしまいそうな、そんなものはあえて発表する必要がないだろうなと考えたりもします。ときおり「ガチでやってます」をうたい文句にしている方を散見しますが、この作風の世界では「いや、むしろガチでやんない方がいいよ。ややゆるい位で丁度良し」かなって感じです。
あくまで読み物とは、エンタメの範疇であるからと思ったりしているからです、ええ。