※Case-003『後の祭り』後日談までの内容に触れます。
Case-003完結につき、読了者向けに「人間修理屋の記録として残っていそうな資料」風の症例記録を置いておきます。
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症例番号
Case-003
症例名
後の祭り
患者名
一ノ瀬 詩織
年齢
29歳
家族構成
夫あり
結婚生活継続年数:約5年
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初期確認事項
高崎市周辺において、複数の成人住民が観測者から一ノ瀬詩織の外見として認識される現象を確認。
発現初期、一ノ瀬詩織本人の所在不明。
本人の生活圏周辺から現象拡大。
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確認キジムナ
アフターグロウ
概要
「過ぎ去った可能性の残光」と判断。
過去の再現ではない。
観測対象に対し、「成立しなかった現在」「続いていたかもしれない日常」を残光として表出させる。
主な表出媒体は以下の通り。
* 成人住民の外見変容
* 栞、書頁状の物体
* 文字列を伴う可能性断片
* 個別観測者に対する可能性像
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主症状
* 周辺成人の外見が一ノ瀬詩織として観測される
* 外見上の同一化が起きても、住民本人の人格・生活機能・関係性は維持される
* 残光の影響下で、観測者ごとに異なる「存在したかもしれない現在」が観測される
* 栞および頁状物体による物理的干渉あり
* 文字列として表出する内容は、患者の未成立の人生断片と推定
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患者所見
本人は自身の異常表出を認識していた。
旧市立図書館にて発見。
発見時、逃走・抵抗の意思は低い。
積極的な治療要求なし。
対話意欲も低い。
外部への被害発生、および公的機関による介入を理解した上で、何らかの処置・責任追及を受け入れる方向へ心理的に閉じつつあったものと判断。
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執刀記録
担当:百々瀬マリカ(執刀官見習い)
エポケー展開確認。
切除対象の選定に至らず。
処置:中止。
備考:患者との接触継続。
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現場経過
旧市立図書館内にてアフターグロウ顕現。
栞状物体による広域攻撃を確認。
安藤行脚、百々瀬マリカを庇い複数被弾。
白瀬零、エポケー不全状態のまま前進。
アフターグロウ本体へ直接干渉し、進路確保。
その後、百々瀬マリカが患者へ再接触。
最終的に地獄の漏出停止。
攻撃性消失。
現象沈静化を確認。
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処置後経過
患者拘束なし。
後日事情確認へ移行。
夫・一ノ瀬圭介と帰宅。
本症例をもって夫婦間問題の解決とは判断しない。
ただし、患者は高崎祭り終了後、夫に対し自身の嗜好について修正発言を行っている。
継続対話の可能性あり。
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特記事項A
アフターグロウの影響下に入った複数名は、途中から周囲の人物を本来の外見で観測するよう変化した。
ただし条件は未確定。
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特記事項B
安藤行脚のみ、現象沈静化まで他者の外見を一貫して一ノ瀬詩織として観測。
同人物に、他観測者と同様の「存在したかもしれない現在」の観測経験なし。
原因不明。
継続観察。
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以上。