どうも、明日で仕事納めの温故知新です。
さて、12月4日に公開した『この度、ワガママ義妹と婚約者を交換することになりました』が、ありがたいことに2000PVを突破しました!
本当にありがとうございます!
それだけでなく、ブクマや感想やレビューもいただいて、感謝しかございません。
そこで、そのお礼と致しまして『ワガママ義妹』の裏話の第2弾をしたます!
前回は、アリシアのお母様にスポットを当てましたが、今回は、主人公カーラ・義妹アリシア・婚約者フォールの主要キャラ3人にスポットを当てます!
(『今更』とか言わないでくださいね(笑))
まず、主人公カーラです。
本編で『侍女がついていなく、自分のことは自分でしていた』と話していたカーラですが、母親が生きていた頃は母親の侍女にお世話をされていました。
実は、母親の侍女は実家であるリスタット辺境伯家から連れてきた侍女で、娘であるカーラのことも主の娘として普通の貴族令嬢と同じように扱っていました。
ですが、亡くなった瞬間、その侍女はカーラの父親からの命令で無理矢理辺境伯に返されました。
(本当は、カーラのお世話もするつもりでした)
そして、カーラは執事やメイド長から『今日からあなた様の世話は誰もしませんので、自分のことは自分でやってください』と言われ、料理や洗濯、掃除など、自分のことは自分でするようになりました。
もちろんこれは全て、当主である父親の指示です。
なぜかというと、アリシアを迎えるにあたって、カーラに味方する侍女が邪魔だったからです。
それと、使用人全員を可愛い愛娘であるアリシアの世話に回したかったからです。
本当、クズですね。
ちなみに、屋敷にいる時のカーラは、使用人達が休憩している間に、余っている食材を使って料理して食事を摂っていました。
(料理の仕方は、母親の侍女からこっそり教わりました)
また、洗濯も使用人達がいない隙を見計らってやっていました。
言っておきますが、カーラは侯爵家令嬢です。平民ではございません。
次に、アリシアです。
愛くるしい可愛さで周りの人間を魅了し、カーラから何もかも奪っていったアリシアですが、本当は家族を含めて自分以外の人間を内心見下しています。
というのもアリシアがデビュタントを迎えた時、国王夫妻がアリシアの可愛らしいを賞賛し、それを聞いたアリシアが『何だ、可愛い私の前では、国王だろうと、みんな私の虜になるんだ』と気づいたからです。
それに気づいたアリシアは、更に可愛らしさに磨きをかけようと、母親から愛嬌を見て学び、可愛らしい笑顔で周りで愛想を振りまきました。
そして、自分の可愛らしさに虜になっていく周りの人間達を全員嘲笑っていたのです。
ハッキリ言って、ヤバいやつです。
ちなみに、カーラのことは『身近にいる都合のいい玩具』程度にしか思っていません。
最後にフォールです。
カーラが自分の婚約者になってくれたことに、心底喜んでいた彼ですが、実はカーラがフィリップの婚約者になったと聞いてしばらくして、カーラのことを諦めきれなかったフォールは、カーラがフィリップの婚約者になった経緯を独自に調べていました。
当然、このことが王族に見つかれば、極刑は免れません。
何せ、王族が最も隠蔽したい事実なのですから。
しかし、フォールが真面目に父親の仕事を手伝っていたことが良い隠れ蓑になった上に、王族が臣下に仕事を押し付けるしか出来ない無能だったので、反乱を起こすまで見つかりませんでした。
大丈夫か、この国?(笑)
その中で、フォールはバリストン家でのカーラの扱いや、カーラがアリシアの繋ぎ役と知り、彼の中でどす黒い憎悪の炎が燃え上がりました。
そして、理不尽な役目を強いられているカーラを何としても自分の手で幸せにしたいと決意したフォールは、すぐさま父親や祖父にこのことを伝え、カーラの自分の婚約者にして欲しいと懇願しました。
カーラの事情を知った祖父は、カーラを婚約者にする代わりに、水面下で行われていた王族打倒の計画に加わり、成功した暁には次期国王になってくれと取引をしました。
もちろん、フォールは祖父からの取引に応じました。
それだけ、フォールにとってカーラは大事な存在だったのです。
その後、王宮でカーラの父親とフィリップに捕まったフォールは、2人に引き摺られるように謁見の間に行きます。
そこで彼は、長年待ち望んだチャンスをものにしたのです。
いかがでしたでしょうか?
本編では軽く触れられたカーラの不遇や、アリシアのヤバさ、フォールの奮闘がより深く知れたのではないでしょうか?
この上で、本編を読んでいただけると、より楽しめるのではないでしょうか?
https://kakuyomu.jp/works/16817330666737144287それでは、完結した本作をよろしくお願い致します!