このたび「初恋を拗らせた女子と故郷で再会したら気まずくなった」は完結いたしました。これまでこの作品を読み、応援いただいた方々に改めて感謝申し上げます。
前作「負けヒロインのあとしまつ」に続けて二作目のラブコメ作品ですが、
今回は主役の年齢層が二十代後半、つまり大人になっているので、ある程度人間関係や性欲について割り切った(とはいえ全年齢対象でしたが)関係性を描いたつもりです。
書き出した当初は約十万字で完結の予定でしたが、連載中に必要に駆られてあれこれとエピソードを追加しているうちに約2.5倍となってしまいました。
ちなみに、追加したエピソードは小樽への小旅行と主人公が東京に帰ってからの日々です。
本来、北広島でのくるみちゃん失踪事件が解決すると共に良い感じに物語の幕を引く予定でしたが、物語の尺感が読者と自分とで若干乖離しているような気がしたので、急遽追加してました(なので、それまでの伏線はくるみちゃん失踪編であらかた回収しています)。
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北海道を舞台にした話はこれまで何本か書いているのですが、去年の夏に帰札したとき、慣れ親しんだ故郷が自分のイメージと乖離していたことにショックを受けました。
自分にとっての札幌、ひいては北海道という土地は、離れて暮らしている間に、すっかり自分の想像上の中の世界になっていたのです。
今思えば、北広島にできたというエスコンはまさにその象徴でした。ファイターズが拠点を移したのは、未だに信じられない思いです。
だから、ということもないのですが、本作の主人公にはその寂寥感が大分反映されていると思います。
この作品を書き始めて少しした頃に、作者は夏の北広島に行きました。
駅からエスコンへ向かう長い橋の下に、そろそろと流れる河川があります。そこでは地域の子供達が大人に見守れながら水遊びをしていたのでした。
そんな光景が、この話のテーマにちょこっとだけ関わっていたりします。
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月刊ヨミの物語はこちら
https://kakuyomu.jp/works/16817139555834925625
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追記
次の話は最短一ヶ月半、最長二ヶ月くらいに書き始めようと思います。
ジャンルは未定。Web公開するかも未定です。