新作の構想思いついたので書いてみます。
こういうのって何か突然降ってくるんですよね。
あんまり同時に書けるほど筆が早くないのですが、こういうネタ吐き出さないとスッキリしないので書きたくなっちゃう。
なので、一先ず考えた第一話だけ試しにここに上げてみます。
反応良ければ書きますが、無ければ諦められるので。
タグ予定:TSF おっさん転生 悪役令嬢 ざまぁ 勘違い チート コメディ
――――――――――――――――
「エリスティア・ヴァレンタイン!お前との婚約を破棄する!」
陽光に透けるような輝きのブロンドが王冠のように輝き、瞳は|澄んだ蒼い宝石《サファイヤ》の様に輝く青年。
均整のとれた長身、騎士としても通用する鍛えられた身体。
すれ違う者が男女問わず視線を奪われる美丈夫、貴族の中の貴族、第一王子セドリック・アルフォードの声が場内に響き渡る。
その隣に寄り添うのは男爵家の令嬢、レティシア・ハウエル。
淡い蜂蜜色の髪を、肩にかかる程度の外巻きにした、愛くるしい小動物のような印象の少女だった。
「いけませんわセドリック様ぁ。エリスティア様が反省なさっていただけるなら、私はそれでいいのですからぁ~」
「いいやレティ、キミに対する人格を否定するような悪行の数々は、今更謝罪した所で償えはしないんだ。
何より、彼女の様な悪女は……王家には相応しくない」
エリスティア・ヴァレンタイン令嬢に向けた声色とは打って代わり、甘い声色で語りかけた王子。
だが、悲しげに俯いたレティシア嬢の瞳は、エリスティアだけに見える角度で、嘲るように嘲笑っている。
「さあ、今すぐ僕の前から消えろ!学園もお前の此度の嫌がらせの件は報告してある、明日には退学の通知が届くだろう!
二度と僕とレティの前に姿を見せるな!この悪女め!!」
そう吐き捨てられたエリスティア侯爵令嬢は唖然とした表情だった。
何故自分がこんな目にあっているのか理解出来ない、そんな表情のままフラフラと覚束ない足取りで、無言で舞踏会の会場を後にしたのだった。
◇
「アハハハハ!!やった、やったわ全部上手くいった!!!」
あたし”高橋洋子”が生前の記憶を思い出し、この世界が前世でやったゲーム『セイントストーン~聖なる乙女の伝説~』の世界だと理解ったのは5年前。
脇役モブに転生してしまったあたしは、15歳で入学してから原作知識でハーレムルートをなぞり、見事にヒロインの地位を手に入れた。
「こんなに簡単に行くなんて……自分の才能が怖いわぁ、うふふふ♪」
あの女、仕掛けた罠や濡れ衣に、全部ひっかかっちゃうんだもの、笑っちゃうわよねぇ。
やっぱり女としての格が違うのね、あんな顔と実家の太さだけでチヤホヤされてた、無愛想な女よりも、あたしこそがヒロインに相応しいってこと!
ああ、だから神様はあたしを、この世界に連れてきたわけね、全く仕方ないわね。
まあ原作知識もあるあたしなら、この世界をトゥルーエンド以上に持って行くのも訳ないし、仕方ないからやってあげましょう。
その代わり、イケメン達と地位はあたしのものだけど、そのくらい世界の平和に比べたら安いものでしょ。
金髪スパダリのセドリックも。
肉体派イケメン騎士のアランも。
陰キャクール系魔術師のジュリアンも。
陽キャパリピ神官のトマスも。
全部あたしに落ちたし。
田舎の公務員やって、ジジババのよく分からないクレーム対応に追われる日々も、もう来ない。
実家の母親に『もう30過ぎなんだから、いい加減いい人見つけなさいよ?』などと小言を言われる事もない。
「これからはあたしの時代ね、アハハハハハ!!」
◇
……どうやら俺は、貴族令嬢に転生してしまったらしい。
まいったな、状況が何も分からないぞ?
いやーアレだな、多分悪役令嬢ざまあの場面だと思うんだが、多分。
パツキンの演説も動揺してて聞き逃しちまったから、これまでの経緯とか全然わからん。
帰るときも慣れないドレスで歩くの大変だったしな、靴もヒールが高いし……あんな格好でダンスとか出来るもんなのか?女性は大変だな。
さて、俺は屋敷の自室と思われる場所で心配する使用人などを追い払い、今までの出来事を整理してる訳だが……分からん。
まず、俺の名前は”円谷 洋介”、34歳独身男性だ。
よくあるブラック企業務めで、30連勤の末に駅の階段から落ちて死んだ……筈。
あと一日行けば休みだったのにな……いや、先週も同じ事言われたよな?
まあ、それは今はいい。
で、今の転生したこの身体は、エリスティア・ヴァレンタイン令嬢、17歳。
何故、俺みたいなおっさんが高校生くらいの女子になってるんだ……しかも恐ろしく美形だ、この顔本物だよな?
侯爵家の娘さんで、さっきイキってた金髪の許嫁だったらしいんだが、何かやらかして破棄されたらしい。
で、王子様は新しい婚約者に、隣りにいた港区女子ぽいノリの女を指名したとの事。
詳しいことは分からん、なにせご令嬢として生きた記憶がみじんも無いので。
なのでこの情報は、記憶が錯乱してるフリをしつつ、気の弱そうなメイドさんを捕まえて聞き出した。
お陰でものすごい心配そうな顔をされた、すまないメイドさん。
こういう時、本人が残した手記とかが手がかりになるんじゃ?そう思ったが何も無い。
いや、詰んだな。
(しっかしこれじゃ、俺にも何がどうなってこうなったかが全っ然分からんな)
「それにしてもこれでは、わたくしもこれまでの経緯が全く分かりませんわね」
……独り言が、勝手にお嬢様言葉に翻訳されるんだが。
あ、違うな。多分この女の憶えてる言葉のボキャブラリーが、お嬢様言葉しか無いから引っ張られてるのか。
……今はどうでもいいか。
とりあえず、現状での問題点を挙げてみよう。
・何故転生したのか
・元に戻れるのか
・ご令嬢の人格は何処に行ったか
・婚約破棄されたけど、どうなるのか
・実際、このご令嬢は本当に悪かったのか
こんな所か?今の状況だとこれしか思い浮かばない。
ただ、挙げた問題の中で”元に戻れるのか”は絶望的だと思う、俺死んでるし。
で、その他の問題については、もう全く分からん。
どうしようもないな、記憶喪失のフリしてやり過ごすしか無いか。
とにかく、あのチャラいパツキンとブランド物好きそうな女に関わらなければ、なんとかなるだろうと思っていた。
だが、その日に両親らしき人物に呼び出されて、俺は窮地に立ってしまった。
「長年王家に仕えてきた我が家に対する、なんという仕打ちか」
「エリス、貴方に後ろめたい事など無いことは、この母もお父様もよくご存知よ」
「お前には相応しい婿を、早急に用意してやろう」
「ええ、我が家と縁を結びたい家など、星の数ほどあるのですから」
と、そんな事を言われてしまったのだ。
……不味いな、非常に不味い。
ざっと見た限りだと、今まであった男性はみな美形だった。
仮にこの世界が乙女ゲーとか小説の世界だとすれば、そりゃ言い寄ってくるのはイケメンばかり、女性だったらまあ歓迎するだろう。
だが、俺は男だ。
いくらイケメンとは言え、男に抱かれて子供を作るとか考えられない、正直寒気がする。
言い換えれば、BLの世界で男に妊娠させられろ、と言われてるようなものだ。
ムリムリ、尻がキュッ!ってなってしまう。
(やばい事になる前に急いで逃げないと、俺の貞操がとんでもない事になる)
「大事になる前にこの場を離れませんと、わたくしの操がよろしくなくてよ」
いちいちお嬢様言葉にすんなよ!
はぁ、徐々に普通に話せるようにならんとな。
(……とにかく、手紙くらいは残していかないとな)
「……取り敢えず、書き置き程度はしたためませんと」
……むしろ俺がお嬢様言葉に慣れる方が早いかもしれないが。
―――――――――――――――――
……エレガントチート。
ここまでが出だしです、もうちょっと先まで書きましたけど、一旦ストップしてます。
反応がイマイチなら冷凍、多ければもうちょっと推敲してから上げますので、ご意見などよろしくお願いいたします。