うみコト!「中ノ瀬あやかしロックフェス!」に出てきた第二海堡についての簡単な解説です。
第二海堡(かいほう)は、東京湾の中央、横須賀市と千葉県富津市の沖合に浮かぶ人工島です。
海堡というのは砲台を設置するために造成された人工島の事で、第二とあることからも分かるように他にも第一と第三があります。
これらの海堡は、首都東京と横須賀鎮守府を護るための「東京湾要塞」として明治から大正にかけて多額の資金と人員を投入し造成されました。しかし、関東大震災や敗戦などを経て崩壊が進み、第三海堡に至っては平成19年度に完全に撤去済です。
現在、一般の立ち入りが可能なのは第二海堡のみとなっており、この第二海堡も、旅行代理店主催のツアーに参加しないと上陸できないようです。
さて、この第二海堡。船員にとっては知らない人は居ないというくらいメジャーな存在なのですが、一般的な知名度は、遺構好きや灯台マニア(灯台が建ってるので)などを除けばかなり低いのではないかと思います。
写真(フリー素材)は、上空から見た第二海堡と砲塔観測台です。他にも、掩蔽壕などの歴史的軍事遺構がいくつも残っています。
ツアーは横浜や横須賀、富津市などから発着しているとのことなので、遺構などに興味があり、近郊にお住まいの方は是非とも行かれてみてはいかがでしょうか。