第48話「佐渡島サメ騒動!〈一〉」に出てきた「ジェットフォイル」という船についてです。
本編にも書いたように、ジェットフォイル(jetfoil)は日本語に訳すと「噴射推進式水中翼船」となります。その名の通り、ウォータージェット推進によって前進、水中に全没した翼に発生した揚力によって船体を海面上に持ち上げて航走します。
つまり、ジェットフォイルは大気の代わりに海水から揚力を得て飛ぶ「海の飛行機」ということになります。この画期的な仕組みにより時速約83kmという超高速を実現しているわけですが、船に馴染みのない方は「その程度で超高速?」となるかもしれません。でも、船でこの速度が出せるって凄いことなんですよ。
なお、このジェットフォイルを開発したのは米国ボーイング社とのことで「ボーイング929」と呼ばれていたそうです。日本では、川崎重工業が製造、販売権を得て、「ジェットフォイル」として製造、販売しています。
ジェットフォイルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は川崎重工業のwebサイトをご覧ください。
あと、参考までに佐渡汽船のジェットフォイルの写真(フリー素材)も載せておきます。右は離水前、左が翼走中です。
ちなみに作者は、東海汽船と佐渡汽船のジェットフォイルに乗ったことがあります。佐渡に行った時は、行きはカーフェリーにして帰りはジェットフォイルにしたような記憶がありますね。