はがね

裕福な白人家庭に引き取られた黒い肌の少年は、幸せで豊かな生活を送りながらも違和感を感じていた。 「なぜ“両親”は、自分と異なる人種のぼくらを、養子にしたんだろう？ 　ぼくが養子…

受験生の俺の前に現れた、幼児の姿の　自称 “のびるのびるの神”。 確かに不思議な力を持っているらしいが、その願いを叶える力が何だかとんでもなくて！？ いやいや困るよ、元に戻してく…

貴禰お嬢様のねえや、佐納 初海は、9年間務めたその職を辞することになった。 雇う側と雇われる側、大人と子ども、そんな違いを超えて共に過ごした日々は、どれもこれも懐かしくて愛おしく…

何十年経った今もなお、覚えている、初海ねえやがやって来た、一緒に過ごしたあの日々のことを。 桜の季節にやって来て、去って行ったあの人は、私の人生に大きな影響を与えてくれた。ほんの…

生涯後見人として貴禰さんの家に住み込むことになった依里子ちゃん。“優良物件”掴んだと思いきや、このばあさんが案外曲者で―？？ ※ 舞台は A.D.2141くらいです。 ＜登場…

移民三世の僕、“りょう”は、祖父母の故郷の国で勉強中。 生まれ育った国でも、祖父母の故郷の国でも、外人と言われる僕の願いはね―。 ※「往復書簡　昼←→夜｣とつながりのあるお…

ゆいさんはどうして付箋を書くことにしたのか。学校に通いはじめたのはなぜ？ そんなことが明らかになるお話です。

同じ教室の同じ机を使う、普通科の高校生はつみと、夜間部のゆい。本来なら交わるはずのなかった2人が、付箋のやり取りを通じてつながり合った。 そんな、なんてことのないお話です。 2…

親の離婚なんて今どき当り前、悲しむなんて変。 お姉ちゃんはそう言った、私もそう思った。 けど、より子さんは言った。 「あなたには、怒ったり悲しんだりする権利がある」 …そうなの…

「これ、君のバイク？　乗せてくれない？」 そう頼まれて、海に行った。夏の終わりに。 あの娘は、誰だったのか。どうして、俺にそう頼んだんだろう？ あの時の2人は、どこに行ったの？…

16歳の夏のはじめにやって来た、身元不明の小さな少女。一体、何者だったんだろう？　夏を共に過ごして、俺たちにたくさんのもにのを残して、そして、いなくなってしまった。 まるであの物…

7歳の夏、1人で田舎のおばあちゃんの家に来て初めてできた友だち、たかや。同い年なのにちょっと大人びた彼と過ごした、ちょっと不思議な夏の思い出の話。

過去に戻って誕生時に死に別れたお母さんとお茶をしたい、という心温まる願いを叶えたら、なんと彼女、そこで“殺人未遂”をやらかした！　危うくルール違反を犯すところだったわけで、ことを…

「運がよかった！」「だいじょうぶ、やまない雨はないんだから」 それが彼女、キャンディの口癖だった。 　偶然知り合った画家(？)に、写真の1枚もない彼女の絵を描いて、と頼んでみたら…

もしも、過去をやり直せるチャンスが与えられたら？　願いは1つ、お母さんと、お茶を楽しみたい。私を産んで死んでしまった、会ったことのないお母さんと。 私が心に秘めていた願いは、謎…

そうる せ/しぇいばぁは、人間の魂を増減させる、摩訶不思議な存在！　のはずなんだけど、実は出張報告なんかも書かなくちゃならなくて…。 苦手な報告書に苦闘し、上司や会議を通じて知…

突然現れた謎の2人組－ソウルセイバーとソウルシェイバーーが言った。 「人生を真摯に生きてきたご褒美に、過去のある時点をやり直す権利を与えよう」 そんなバカな！　と思ったけれど、…

俺と母さんを置いて出て行ったお姉ちゃんが、2年ぶりに帰ってきた！1歳になる子ども・なつきを連れて。その日から俺は、“兄ちゃん”として、なつきの面倒を見ることに。ずっとそうして暮ら…