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今回は、これまでに執筆・公開を進めてまいりましたダーク・バトルファンタジー『神殺しの百物語〜黄泉に捨てられた泥濘が、絶対の神理を喰いつくす〜』の、第1話から第5話までの歩みを振り返るダイジェスト日記をお届けいたします。
物語はいよいよ序盤の大きな山場を越え、主人公とヒロインによる「最凶の共犯関係」がスタートいたしました。これまでの展開を分かりやすく整理しましたので、最新話までの復習や、これから読み始める方への導入としてご覧いただければ幸いです。
■ ここまでの物語の歩み
第1話:産廃区画のヨモツシコメ
物語の幕開けは、すべてを奪われた男の絶望と、神話の裏に隠された因縁から始まりました。
理不尽な理由で超巨大多国籍企業「タカマガハラHD」から生きたまま深層廃棄区画(ヨミノクニ)へ蹴り落とされた主人公・蛭子 慧(ひるこ けい)。死を待つだけの泥濘の中で、彼は旧世代の天才設計者である「イザナミ」の意識と接続し、すべてを無効化する規格外の権能『流離の欠落(ヒルコ)』――すなわち「システムに存在しない異常(バグ)」として覚醒を果たします。
第2話:追憶の欠落(メモリー・リーク)と泥濘の理由
なぜ彼はこれほどまでに冷酷な殺意を抱くのか。その根源にある過去の記憶が紐解かれました。
幼少期に深淵で聞いたイザナミの暗示、青年期にネットワークの隔壁の向こうで見た赤い荊棘の少女の夢、そして数日前に上官から受けた理不尽な冤罪と裏切りの記憶。すべての悔恨と怒りが結実し、慧の中で「神々の箱庭を物理層から破壊し尽くす」という強固な復讐の決意が固まりました。
第3話:黄泉軍(ヨモツイクサ)の蹂躙と絶対のバグ
溜まったヘイトを一気に解放する、圧倒的な無双カタルシスの回です。
タカマガハラの旧式防衛プログラムである黄泉軍の大群や、巨大な中ボス・牛頭機&馬頭機が放つ物理攻撃に対し、慧の「存在しないバグ」の能力は一切を透過。傷一つ負うことなく敵陣を無力化し、イザナミの呪詛を連鎖伝播させて一網打尽にするという、ハッカーならではの知能的な蹂躙劇を見せつけました。
第4話:搾取の果て(システム・ダンプ)と反逆の狼煙
中層ゲートの奥で慧が目撃したのは、タカマガハラの美しい光の社会を維持するために、下層民や末端社員を生きたまま管に繋いで生命力を吸い上げる悍ましい「霊資源搾取プラント」でした。
怒りで感情を失うのではなく、逆に絶対零度にまで冷え切った慧は、プラントのシステムをハッキングして天上界の上官へ直通の通信を開通。「ゴミからの残業代の請求だ」と冷酷な死の宣告(宣戦布告)を突きつけ、施設のメインコアを完全に握り潰しました。
第5話:最凶の赤い荊棘と、月光の少女
プラントの崩壊と共に解き放たれたのは、かつて世界を崩壊寸前まで追い込んだ本物のシステムウイルス――狂暴な赤い荊棘の嵐でした。
その暴風の中心で、孤独に怯えながら「ボクに触るな」と泣き叫んでいたのは、かつて夢で見た少女と同じ銀髪の少女でした。慧は彼女の拒絶を透過して懐へ飛び込み、彼女を苦しんでいた拘束プログラムだけを精密にデリートして救い出します。
暗闇の中で独りぼっちだった彼女に、慧は「月華」という名を授けました。バグとウイルス、世界から弾き出された最悪の二人が手を結び、真の共犯関係が誕生したその瞬間、天上界からは本物の神の刺客(特命監査役)が降下してくるのでした――。
■ 次回以降の展望について
ここまで、慧の圧倒的な力と痛快なカタルシスを描くために派手な展開を中心に進めてまいりましたが、次回(第6話)以降は、より(人間ドラマ)に重心をシフトしてまいります。
心を通わせ始めた慧と月華の距離感や、タカマガハラから迫り来る新たな強敵との知的な駆け引きなど、物語の解像度をさらに高めて執筆していく予定です。
明日以降も、神々の世界を揺るがす反逆の物語を紡いでまいりますので、引き続きお付き合いいただけますと幸いです。