空草 うつを

「花と風が結ばれた時、世界中の花々が咲き誇り、麗らかな春が訪れる」 風と花の伝説により、花守り（フローリア）と風の使いである有翼人（バーディル）の中から選ばれたふたりがパートナ…

初めての人間ドックを終えてへろへろな私は、病院のレストランの食事券を手に入れた。 すっからかんの胃袋を満たしたいと、レストランに駆け込んだ私を待ち受けていたのは、世にも美味しい料…

時は戦乱の世。 祝言を控えた武将の娘と、武将に仕える忍の、祝言前夜のお話。 ※このお話はフィクションです。登場人物も地名も架空のものです。あらかじめご了承くださいませ。 ※セル…

KACお題『ぐちゃぐちゃ』によせて。 朔月は些細なことで望と言い争い、家出してしまう。 『トラブルゲッター』のSSですが、読んでいなくても大丈夫です。 タグに「ほんのりBL？」…

KAC2023 お題『ぬいぐるみ』によせて。 弥生の誕生日プレゼントを買いにやって来た理一のお話。 『嗚呼、愛しの絶滅種！』のその後のSSですが、本編を読んでいなくても大丈夫…

KAC2023 お題『本屋』によせて。 読みたい本ばかりが本棚にあるという、不思議な本屋のお話。

この相談所に来れば運命の相手と結ばれる。 結婚したい人達を結ぶ相談所にひとりの女性が訪れた。 ※この作品はフィクションです。実際の人物、団体等とは関係ありません。

人も神も穢れを嫌うと言いますが、生まれて間もない儚き赤子を、お産で力を尽くした母を、穢れを恐れず悪しきモノから守る唯一の女神様がおりました。 時は江戸時代末期。とある村で相次ぐ…

俺が道端で出会ったのは古生物をこよなく愛する学芸員の伍代弥生。お腹を空かせて倒れていた弥生に、元料理人の俺はお茶漬けを作ってあげることに。 ふたりの物語がどう展開していくかはお…

　巻き込まれ体質の青年•天瀬朔月と世話焼き弁護士•鳴島望の物語。 『第二回銀縁眼鏡文学大賞』参加作品。 文体診断ロゴーン（最初の5,000字を診断） 1.松本幸四郎　2.小林…

降りなきゃ、でも降りたくない。 ——目を開けた私は見知らぬ客車に乗っていて、目の前には車掌さんが座っていた。

KAC2022 11回目のお題『日記』。 真澄と千鶴のある晩のお話。今まで出てきたお題をちょっとだけ掠めながら書きました。

KAC2022 8回目　お題『私だけのヒーロー』 私の王子様は、白馬じゃなくてハーレーで迎えに来る。

　ハドニオーネ王国の治安維持を担う『守護隊』の新米隊員エラ•ジェラルドの、お仕事異世界ファンタジー。 　能動的で感覚派、時折妄想癖ありな新米×言動が粗暴な隻眼無精髭男の凸凹バデ…

可惜夜——あたらよ。 それは、明けるのが惜しいほど素晴らしい夜のこと。 KAC2022 7回目　お題『出会いと別れ』

KAC2022 6回目　お題『焼き鳥』 この焼き鳥屋を教えてくれたのは、尊敬できる先輩だったっけ。 ◆◆◆ 『スマホ、ところにより、二眼レフ（KAC2022 1回目お題『二刀…

KAC2022 5回目　お題『88歳』 再婚相手は何かを隠してる。だから、私が絶対に暴いてやるんだ！

KAC2022 4回目　お題『お笑い/コメディ』 笑い者になるのは、僕だけでいいんだ。 ※レイティングにご注意ください。

KAC2022 3回目お題『第六感』。 成人式の日、なんとなく呼ばれた気がして車を走らせた。 ◆◆◆ 『スマホ、ところにより、二眼レフ（KAC2022 1回目お題『二刀流』）…

KAC2022 2回目お題『推し活』 推しが危機だと助けを求めてきたのは……。 『スマホ、ところにより、二眼レフ（KAC2022 1回目お題『二刀流』）』に登場した、不思議な…

　スマホ片手に写真を撮るカメラマンは、二眼レフカメラを首からさげていた。 　KAC2022 お題『二刀流』。

《あらすじ》 　聖夜。窓辺で待ち人をしていたニーシャのもとに、黒い外套を羽織った男がやって来る。 　彼の名は、ムスタ•ヨウルプッキ。 　またの名は——。 ※ この物語はフィク…

6,700字程の短編です。 《あらすじ》 　秋霖の刻、フジという女性はある青年と出会い、恋に落ちる。 　姿を消した彼を探して欲しいと、探偵である槐太門に依頼する。 　タグに…

　遠方に引っ越すことになった高校生のミズキ。同級生の秀哉から海の光を見に行こうと誘われる。 　6,700字程度の短編小説です。

　新人歓迎会の二次会、カラオケ大会に行くはめになった僕。同期の松山の策略でマイクを持たされ、歌わなければならない状況に陥る。

　ボイドことボイスドロイドの曲が、テレビから流れてきた。 　大学時代、ボイドのキャラクターである一咲ネネの歌声に聞き惚れてどハマりした俺と、かつてそんな俺をオタクと言ってからかっ…

　登校途中のバス停、私は小さな生物に声をかけられる。 　友人を探しているらしい彼に手を貸すと——。 　約5700字の短編小説。

《あらすじ》 　ホワイト・ウッド―――そこは魔力を持たない魔法使いや魔女が住む地。少女アドリは、そこに住むトワトの元を訪れる。

　子育て中の母親が感じる孤独のお話。 　でも、絶対にひとりじゃないです、という思いを込めて。 　３３００文字程度です。

　若き天才画家として名を馳せている佐柄竜善。佐柄が画家を辞めるという話を聞いた美大時代の同期、井川繭子は電話をかける。佐柄は、画家を辞めるに至った経緯を語り始める。 　それから…