石蕗 景

鬱々とした少女、エスの思考。 人が命を断つとき、 劇的な理由があるとは限らない。 ＊＊＊ 詩と小説の間。 一人称のような三人称のような、 ひとりごとのような語りのような、 曖…

桜が咲き誇ったある朝のこと。 いつもと同じ時間の いつもと同じ場所で 交わることのなかった僕たちの人生が 同じ時間を歩み始める。 花が咲いたような笑顔を浮かべる君は いつだって…

ある日突然、鳴り響く音。 ジリリリリ。 これは一体、なんの音だろう。 ※ この作品は「小説家になろう」「NOVEL DAYS」にも投稿しております。

夢なんてない。 適当に大学に行って、結婚してもしなくても、どちらでもいいし、多分適当に生きていく。 そんな真山千都世の部屋にボトルメールが落ちていた。 中から出てきたのは小さな少…

浮気なんて、ドラマや小説では珍しくもなんともない。 最近は、どこもかしこもそんな話ばかりだ。 それが自分の身に起こっても、私の感情は動かない。嘆いたり、しない。 　※ この作品…

青い空に浮かぶ雲や月を見て、感動するような個性は、歳を重ねるごとに笑われる対象になる。そこに悪意があるのか、ないのかは、わからない。 それでも尚、胸を張って微笑む朝子さんに、私…