高校生としての日々も残り僅か……とはいえ、俺はこんなにも贅沢な日々を過ごしていて罰が当たらないのかと割とマジでビビってる。
何故かって?
何故なら今の俺はおっぱいに顔を埋めているからである。
「たか君は今日も甘えん坊ねぇ♪」
「いや、真白さんが腕を広げていたからですよ……そんなんこうなりますって」
「まあ狙ってたんだけれどね!」
そりゃそうでしょうよと俺はため息を吐く。
学校から帰ってすぐ、玄関を開けた先で真白さんが腕を広げて俺を待っていたのだからこうなるのも必然だ。
(……一緒に住むようになってからリミッター更に外れたよな)
真白さん……ネットの世界では大人気の動画配信者であり、マシロという名前で活動をしている。
配信者ということでゲームが上手なのももちろん、その抜群のスタイルを活かしてワイプに胸元から下を映して配信をしたり、或いはSNSにコスプレやこれまた胸元の写真なんかを投稿したりして……とにかくエッチなお姉さんなのだ。
「私、たか君とこうして過ごせて幸せよぉ♪」
「……それは俺もですよ」
胸の谷間に顔を埋めるように、スリスリと頬を擦るように密着する。
こんな風に女性と接するのもいかがなものかと思いつつ、優しさとエッチさを極限まで兼ね備えている真白さんだからこそ俺もこうなっちゃうんだ。
(本当に……本当に色々あったよなぁ)
真白さん……本当の昔に会っていたお姉さん。
こうして再会し、想いを伝え合うことで恋人同士になり……更には一緒に住むことにもなった。
少し前は隣に住むエッチなお姉さんだったのに、今となっては一緒に住むエッチなお姉さんへとランクアップしてしまった。
真白さんは日本とロシアのハーフということで、顔面偏差値の高さが凄まじいのはもちろん二度目になるがスタイルの良さは凄い……特にその胸! 大きさと弾力を兼ね備えた子のおっぱいに俺はいつも癒されているようなものである。
「ねえたか君」
「ふぁい」
「ぅん♪ おっぱいの中で喋られると少しくすぐったいわね……でもこれがクセになるのよねぇ♪」
「……離れます」
サッと俺は離れた。
恋人同士になったということでそういう行為ももちろんする……するんだけどおそらくずっとさっきのままだとその空気になったと思うので、それを今は回避するために離れたんだ。
「実は近いうちに公式イベントがあるのよ。それでお呼ばれしてしちゃってね」
「そうなんですか?」
「えぇ……まあお呼ばれの段階だから断ることも出来るのだけど、もしも行くのなら初めてたか君にはマネージャ―という形で付いてきてほしいの」
「……なるほど」
日にちにもよるが、これはある意味で俺にとって新たな試みだ。
将来真白さんをサポートしていく人間として、こういうことは出来るだけ経験しておいた方が良いだろうし……真白さんがやるのなら付いて行こうか!
「真白さんが行くなら付いていきます。慣れておきたいですから」
「そうね! まだ決まりじゃないけれど、そうなるならその方向で行きましょ!」
これは少し……忙しくなりそうかな?
でも……こうして真白さんと接していると、色んなことを思い返す。
真白さんと親しくなるに連れ、俺たちの仲が深まるのはもちろん多くの人と知り合ってきた。
他の配信者だったりVtuberの人だったり……中には面倒な人も居たし、何なら俺もたか君という名前だけなら結構有名になった。
そして真白さん……これは事故が発端だったけど、既に真白さんは顔出しをするようにもなり、その人気は止まることを知らないほどだ。
登録者数ももうすぐ100万人……本当に凄い人だ。
「真白さん」
「なあに?」
「……俺、いっぱい支えますからね」
「……たか君!!」
ギュッと、再び抱きしめられ頬に何度もキスをされる。
何ヶ月経っても俺と真白さんはずっとこんな感じで、常に家ではイチャイチャしているようなものだ……本当にいつか罰が当たったりしないよなって思いつつ、俺はこれからも真白さんの傍で、彼女を支えていくつもりだ。
とまあ続きを書くならこんな始まりになりそう?
実は近いうちに隣のお姉さん改め一緒に住むお姉さん始動計画を考えています。