ストレンジテトラ、最終話を更新しましてこれにて終演となります。
読んでくださった方、コメントをくれた方、ありがとうございます。
いただいたコメントは全て嬉しいものばかりでした。
ゆっくり1つずつお返しさせていただきます。
2020年の冬。
世の中がコロナで騒ぎ出した頃に「小説を書いてみよう」と思い立ち、【ストレンジテトラ】という"世の中の仕事"に関する現代小説を自分のnoteに書いてみました。
昔から文章を書くことは好きだったので
大体の枠組みは1日で完成。
いざ、小説家を気取って執筆!だったんですが。
初めて書く小説を、なんで長編小説にしたんだよ💢
なんで主人公に"4の倍数文字でしか話せない"っていうオモシロ縛りを設定したんだよ💢💢
とタイムマシーンで戻って自分をぶん殴りたいくらいには苦労しました。
(特に主人公の台詞を全部4の倍数にする作業がほんとにキツかったです…)
何を勘違いしたのか全14話もある長編を
下書きも構想もせず書き切れると思っていたのです。
実は挿絵なんかも毎回描いてたもんだから
完結までに3年かかりました。
明治時代だったら4畳半の部屋で練炭自殺してます。
作家でもない奴が。
主人公の鮫川音季、通称サメ子。
普段、自分が心の中だけで他人に牙を剥いて
フラストレーションの壁打ちをしている、
その世の中への軋轢を代弁してくれる存在でした。
自分の分身であり、自分の理想のキャラクター。
改めて説明するのも粋ではないのですが。
彼女は過去の出来事から"4"という数字に執着し、
4の倍数文字でしか話せなくなりました。
彼女の台詞に読点が付いていないのは
「数えやすいから」です。
持ち物も4色ボールペンと4マスに区切られている漢字帳。
登場人物もほぼ漢字4文字。
タイトルも4文字。(ラスト2話は克服したので対象外)
毎日テトラポットに通っている理由は"死にたかったから"。
自分の人生がおかしくなり、ひとりぼっちで海を眺めながら葛藤する日々は、さぞかし辛かったと思います。
これから先の人生、誰よりも幸せになってほしいです。
天然の編集長、陽キャの後輩、警察官の占い師。
癖のある同級生3人。
駄菓子屋のおばあちゃん、その孫の少女…etc.
みんなお気に入りのキャラクターです。
これから先も彼女たちの人生を覗いて見守りたいので、続編を書こうと思っています。
テトラジャーナルでのサメ子の仕事にフォーカスを当てた"仕事録"のような話を書けたらと思っております。
(サメ子に"4の呪縛"がないだけでおそらくめちゃくちゃ書きやすいハズ。)
続編が書けた時にはどうぞまた彼女たちの日常に遊びに来てください。
「この仕事の取材をして欲しい!」なんてご意見があれば喜んで取材にお伺いすると思います。
最後になりますが、私の拙い文章を温かく最後まで読んでくださった皆様。
本当にありがとうございました。
誰かが読んでくれる、
誰かがサメ子のことを好きになってくれる、
ということがこの上なく幸せでした。
今後ともよろしくお願い致します。
初版のnoteの方では各キャラクターのイラストも少し見れます。
https://note.com/y_tsuboyama/m/mf2b74292c463