タイトル通り、執筆が行き詰ったなあという話です。晴耕雨読に関わりのある方に取材し、小説を書くという企画の中で執筆しているのが「追い風、下り坂」。毎週金曜日更新を目標に細々と書いていますが、最近行き詰ったなあという実感が強くなってきました。せっかくYOSHIMIさんに興味深いお話をたくさんしていただいたのに、全然表現に落とし込めていない気がしています。
この企画の根底にある私の想いは、言ってしまえば「書きたい」より「みんなのことをもっと知りたい」なのです。一方で、私は表現することもまた大好きなので、みなさんからお聞きした話を自分の中で消化して、小説という表現方法でアウトプットしようとしているまで。聞きっぱなしでは企画としても味気ないですしね。とはいえ、書くことに行き詰って時間を使うくらいなら、もっといろいろな方のお話が聞きたいわけです。
とすれば、すべきことは表現方法の最適化です。自分でも、今書いているものは問題だらけだと思ってはいるのです。これは自分の書きたいものじゃない! とまで思っています。おそらく、設定したテーマや字数が自分の好みや身の丈に合っていないのでしょう。言い訳がましくもありますが、私は小説執筆の経験も浅くスキルもまだまだ。(現在大学生三年生なので)もう晴耕雨読にいられる時間も限られてきます。パッと書いて、じっくり人の話を聞いて、パッと書いて――というサイクルを回していきたいところなのです。
楽しくぐいぐい書けそうなもの――と考えたときに思い浮かんだのがエッセイです。私は幼いころからエッセイを読むのが好きでした。全く知らない、しかしどこかに実在する誰かの日常や感情を覗き見るのが楽しいからです。自分自身も、執筆活動を始めた当初からエッセイを書いていました。エッセイか、あるいは架空のエッセイという体での短編小説にするか......などいろいろ考えているところです。どちらにせよ、近いうちによりコンパクトな形で「追い風、下り坂」を書き直すことにはなりそうです。