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年末のご挨拶SS 「チームカルアのゆく年くる年」

今年もお世話になりました。
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チームカルアのゆく年くる年


「皆さんこんばんは。今年ももう間もなく終わりですね。この番組は、新しい年を迎えるにあたり、これまでの振り返りをインタビュー形式でお届けいたします。司会は最近めっきり出番がなくなった私パルムです。それでは皆さん、よろしくお願いします」


パルム、参加者にマイクを向ける。

「さて、まず最初はやはりこの方からでしょう。最強職員として名高いヒトツメギルドマスター、ブラック・レッドキャッスル氏です。と言う事でギルマス、今年はどんな年でしたか?」
「うむ、カルア君と出会った当初は『頼れる父親』というポジションを確立したはずだったのだが、徐々に精神面の弱さが露呈していった気がするな。私もまだまだ未熟という事なのだろう」

「なるほどなるほど。確かに途中から胃薬を手放せなくなりましたもんね。でもそんなギルマスも可愛いなんて声が一部から上がっているようですよ?」
「何、そうかのか? であるならそれはそれで・・・いや、やはりだめだ。それは私の目指す所ではないはずだ」
「はい、ありがとうございました。では来年の抱負をお願いします」
「何? もう終わりなのか。ふむ、来年の抱負はズバリ『V字回復』だな」
「出来ると、いいですね(思ってるのですか?)」
「待て、今何か・・・」
「では次、ミッチェル工房のミッチェル氏です」


「ミッチェル氏は最初ブラック工房主として登場されました。現在は新生ホワイトミッチェルを名乗っていますが、そのあたりどのようにお考えですか?」
「む、弟子たちも戻ってきおったし、今はホワイト出来とるはずじゃ。じゃよな? わしのおらんとこでわしの悪口で盛り上がったりしちょらんよな? ホワイトじゃよな?」
「ええー、そのあたりをお弟子さんに伺ったところ・・・、ああいえ、次はご兄弟のお話をお伺いしますね」
「え? それってなんじゃろ・・・」

「王都のご兄弟が登場されましたね。ミッチェル氏は3兄弟という事でしょうか?」
「いや、まだおるぞ。ドワーフは兄弟が多いんじゃ」
「へえ、そうなんですか。やはり皆さん錬成をされるのですか?」
「おお。ドワーフじゃからな。兄弟全員錬成するぞ」
「これからの登場を期待していますね。では来年の抱負をどうぞ」
「『若いもんには負けん!』以上じゃ」
「はい、ありがとうございました。次は・・・オートカ氏です」


「オートカ氏は最初調査団の団長として登場されました。他のメンバーが消えていく中、ただひとりメインキャラとしての座を確立されましたが、そのあたりはどのようにお考えですか? 他のメンバーに申し訳ないとか思わないんですか?」
「いやあの、なにか質問に悪意のようなものを感じるのですが・・・」
「そんな事はありませんよ(ニッコリ)。他の方々に自分の境遇を重ね合わせたりとか、ダジャレみたいな名前付けされたくせに生き残りやがって、なんて思っていませんから」
「思ってるんですね。はあぁぁ・・・」

「おまけに可愛い彼女まで作っちゃって・・・そのあたりいかがですか!? 一体どのようなお話からミレアさんを受け入れたんです!?」
「すみませんが、相手の事もありますのでノーコメントとさせてください」
「出番の薄い地味担当の括りじゃないのかってギルマスが怒ってますよ!?」
「いや、私は別に怒ってなど・・・」
「はいありがとうございました来年の抱負は『ほどほどに頑張る』でお願いします。はい次!」


「と言う事で、次はお兄さんキャラとしてカルア君の一番の相談相手の座をギルマスからぶん取ったモリス・エピング氏です」
「あれえ? パルム君、引き続き荒れてない? リセットしようよリセット。ね? あと『エピング』は名乗らない事にしてるから、ごめんね?」
「はい。複雑な家庭環境って事ですね? 私の大好物ですよ。それでモリスさん、時空間魔法がお得意との事でしたが、ご先祖にエルフさんがいらしたりとか?」
「いやあ、多分いなかったと思うんだけどねえ。と言っても随分昔まで遡ったりしたら分からないけどさ。とりあえずほら、耳は尖ってないだろう?」

「モリスさんは結構はっちゃけたキャラに見えますが、時々もの凄く真面目な面を見せたりしますよね。どちらが素なんですか?」
「うーん、どっちって訊かれると困っちゃんだけどねえ。まあ自分らしさって点だとはっちゃけた方だという事になるんじゃいかなあ」
「またそういう真面目な受け答えを・・・それって狙ってやってます?」
「そんな事ないって・・・ははは、追及が厳しいなあ」
「では最後に抱負をお願いします」
「うん、カルア君、来年も楽しくやろうねーーー」


「ええっと次は・・・マリアベル・ベルマリア氏でーす」
「はいはい、よろしく頼むよ」
「ええっと、『ベルベルさん』ってお呼びしても・・・」
「あ゛あ゛!?」
「すっすみません。何でもありません! では早速質問に移らせてもらいます」
「ああ。それが長生きする秘訣だよ」
「・・・ええー、では現在魔道具店を経営されていますが、経営状況などをお聞かせいただけますか?」
「ああん? 売り上げなんてありゃしないよ。客が来たら追い返してるからね」

「ええ・・・それってどうなんです?」
「いいんだよ。あの店はね、老い先短いババアのたったひとつの居場所なんだよ。客なんかに踏み荒らされてたまるもんか」
「それって、お店にする意味ないんじゃあ・・・」
「あ゛あ゛!?」
「すっすみません。何でもありません! では次の質問です。お弟子さんについてどう思われていますでしょうか?」
「ふん、丁度いい退屈しのぎさ。人生のスパイスってやつだよ」
「はあ、最近はそのスパイスによくくしゃみさせられてるみたいですけど」
「誰が上手い事言えって言ったあ!?」
「すっすみません! では最後に抱負をお願いします」
「抱負? 『毎日楽しく』だよ。あたしの青春はこれから花開くんだからね!」
「あっありがとうございました。(老い先短いんじゃあなかったの?)」


「次はロベリー氏・・・の予定でしたが、どうやら時間が押してるとの事なので、最後にカルア君とピノさんのふたりに締めていただきましょう」


「「「「「ええええええっ!?」」」」」


「すみませんが、ネタバレ防止にご協力お願いします。それではカルア君、ピノさん、締めのご挨拶をお願いします」


「今年8月の連載開始でしたけど、たくさんの応援ありがとうございました。来年も頑張りますので、引き続きよろしくお願いします」
「ふふふ、カルア君りっぱな挨拶でしたよ。お姉さんはうれしいです。でも来年は『お姉さん』じゃなくなってるといいな」
「はい、おふたりともありがとうございました」


パルム、カメラ目線。


「それでは読者の皆さん、よいお年を。来年も『スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました』をよろしくお願いしまーす」


「「「「「よろしくお願いしまーーす!!」」」」」

2件のコメント

  • 今年はこの作品出会えて良かったです(*´艸`*)
    来年もよろしくお願いしますm(_ _)m
  • パルムさんがはっちゃけてて大変イイと思いますw
    これからも突発的ピノ冷害にも負けずお元気で( *´艸`)
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