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圷 とうか
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2016年2月29日
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2017年1月27日 11:18
棺屋さん、サクラ
閑静な街にある丘の細い坂道。
木々に囲まれた坂道を十分ほどの登ると、眩しさに目を細めた。
春の風が頬を撫で、ゆっくりと目を開けると、そこには満開の桜の木があった。
立派な桜の木から、風に身を任せ、光を浴びながら花弁が地に落ちていく。
花弁を目で追っていると、気に寄り添うように建てられた家が目に入った。
木造で、趣があって、寂しそうな家。
桜の木へと歩みを進めると、小さな扉の前で足を止めた。
「すみません。こちら棺屋さん、サクラですか?」
終
ちょっとした小説1
圷 とうか
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