第六章のサブタイトルは、アメリカのSF作家ジェームズ・ティプトリー・ジュニアの短編集の表題作を付けさせていただきました。
この章でも解説している様に、ティプトリー・ジュニアは、『シネマハウスへようこそ』の中でも、最も大きな中心的な位置を占める存在となっています。
『愛はさだめ、さだめは死』は、叙情的な短編で、雌雄同体と考えられる架空の生物の死の顛末を描いた作品ですが、この難解で詩的な作品がオールタイムベストの上位にランキングされるあたり、20世紀のSFファンは、本当にインテリ揃いだったんだなぁ、と思います(^_^;)
(作者は、本作のニュアンス程度のことしか理解できていません(-_-;))
『シネマハウスへようこそ』の主要人物である吉野亜莉寿に大きく関わっている作家なので、第二部以降を描く機会があれば、もっとティプトリー・ジュニアという作家を掘り下げて描きたいと考えているところです。