ごきげんよう。
別のことを書こうと思っていたけど、にわ冬莉様が詐欺電話のお話をされていたので、ふと思い出したことを書きます。
【詐欺電話のお話】
https://kakuyomu.jp/users/niwa-touri/news/822139841216582989うちは吹けば飛ぶようなナノ企業ですが、Googleビジネスに登録してあるので、営業電話や詐欺電話はよくかかってきます。
最初の頃は面白がって出ていましたが、最近は鬱陶しいので全部無視しています。
その初期のころ、一本の電話がかかってきました。
鳥尾巻「(また詐欺か営業かしら。名乗らんでおこう)はい」
◯◯社「お世話になっております。◯◯社(地元の電力会社)の◯◯です」
鳥尾巻「はい、お世話になっております」
涼やかな女性の声。
一応、まっとうな社会人に擬態している私は、定型の挨拶を無難にやり過ごしました。
電力会社なら原始的生活をしていない限り、確実に世話になっている。
◯◯社「企業様向けの計画停電の日程のお知らせです。◯月△日✕時△分から✕時△分まで、そのあたり一帯の電気が止まります」
(むふふ、企業様だって)
鳥尾巻「えっ(´⊙ω⊙`)そうなんですか。困ったなあ(機械使えないの困る〜)」
◯◯社「ご迷惑おかけしております💦」
鳥尾巻「いえいえ。そちらもお仕事ですもんね」
◯◯社「畏れ入ります」
その後。
電話の向こうで、何やらPCと格闘している新人らしき女性から計画停電の詳細を聞き、しばらく雑談をしていると、キリのいいところで彼女が言いました。
◯◯社「それでは、御社のご住所を確認のために読み上げさせていただきます」
(むふふ、御社だって♡)
鳥尾巻「ぁい(だんだんテキトーになっている)」
◯◯社「☆☆県♡♡市◯◯町✕✕丁目△△番地◯◯株式会社、担当の◯◯様ですね?」
鳥尾巻「え?」
◯◯社「え?」
…………(゜゜)
鳥尾巻「あの……うちは鳥尾巻屋さん(仮名)です」
◯◯社「た、たいへん失礼いたしましたああああ!!」
鳥尾巻「いや、私も最初に名乗ればよかったですね」
◯◯社「そうですね……あ、いえ、確認しなかったこちらのミスです。お忙しいところ貴重なお時間を無駄にしてしまって本当に申し訳ありません」
おそらく電話の向こうで何度も頭を下げているであろう女性は、無為に過ぎた時間についてしきりに詫びています。
私はお互い気づかずに15分も話していたことが面白くなってきました。
鳥尾巻「いえいえ〜。気づかなくて、ふふっふひひひ」
◯◯社「あ、すみません、ふふ……うふふふふふ」
鳥尾巻「あははははは」
最後の方は笑いが止まらなくなって、二人で声を震わせながら電話を切ったのでした。
おねえさん、今日も元気にお仕事してるかなあ。
【妖精のメガネ】
https://kakuyomu.jp/works/822139840521658799じゃが芋の甘辛煮に豆腐。
何にでも豆腐を入れる健康指向(?)の鳥。