ごきげんよう。
今日は弟が来る日ですが、姉上の誕生日でもあります。
元ギャル姉上に思いを馳せるにつけ、わりととんでもないエピソードしか浮かんで来なくて笑っています。
女兄弟のいる方なら分かっていただけると思います。笑
この季節になると思い出すのは「薔薇の花束」です。
一つ違いの姉の卒業式に在校生として出席し、裏門から帰ろうとしたら、門の前に他校の男子生徒が立っていました。
なんだか見覚えがあると思ったら、県内一賢い男子校に行った中学の時の先輩でした。
手には一抱えはあろうかという紅薔薇の大きな花束を持っています。
皆、遠巻きに見ながら通り過ぎ、私は見てはいけないものを見てしまった気分で家に帰りました。
しばらくすると帰ってきた姉が、その大きな花束を持っていました。
「なんかぁ◯◯君にこれ貰ったぁ」
「……(オマエだったのか)」
「よく分かんないから、生けといてぇ〜」
姉は花束を私に押しつけ、友達と遊びに行ってしまいました。
嗚呼、薔薇よ、薔薇よ……。
贈り主よ……。
私は美しい薔薇とあの時門の前に佇んでいた先輩に思いを馳せ、曰く言い難い気持ちになりました。
正門もあったのに、姉が帰るルートを知っていて裏門で待っていたことも、なんとなくゾワゾワします。(先輩すみません)
結局その薔薇は花瓶に入りきらなかったので、しばらくバケツに生けていました。
時は過ぎ、我が家に息子の友達が遊びに来た時のことです。
彼は男ばかりの兄弟で、姉妹というものに興味津々でした。
息子に「女子って裏ではなんかすげーらしいよ」と話しているのが聞こえてきました。
息子の顔を見ると「今さら何言ってやがる」という声なき声が聞こえてくるようでした。笑
多分、息子なら相手が望まない限り、薔薇の花束は贈らないと思うのです。
異性に対して過剰な夢や妄想を抱かない彼に幸あらんことを。
( ˘ω˘ )南無