よく浮かぶんだよねー
この設定を土台にすると、単なるスーパーメカ戦ではなく、**「戦争を起こさせないために、存在してはいけない部隊が戦う」**という政治・諜報ドラマにもできます。
まず、いただいた設定を整理・拡張すると、こんな世界観が作れそうです。
『多域制圧戦略機スカイドルフィン戦記』
■ UN-SSTF
国際連合安全保障理事会直属 特別実働戦術部隊
United Nations Security Council Special Tactical Force
通称:UN-SSTF
通常のPKOでは対処できない事態に対して、安保理の極秘承認によって投入される特殊部隊。
任務対象は、
• 国家間の武力衝突
• 領海・領空の境界紛争
• 海賊・武装勢力による占拠
• テロ組織による大量破壊兵器の使用阻止
• 軍事クーデター
• 国際航路の封鎖
• 正規軍が介入すると大規模戦争に発展する危機
など。
最大の特徴は、**「存在そのものが外交問題になる」**こと。
そのため作戦記録は最高機密扱いとなり、任務終了後には「事故」「自然災害」「所属不明機による攻撃」などとして処理される場合すらある。
■ ナショナルフォース
UN-SSTF内部には複数の実働部隊が存在する。
その一つが、
UN-SSTF ナショナルフォース
主人公たちが所属する部隊。
名称の「ナショナル」は、各国から選抜された人員・技術者・軍人によって構成されていることに由来する。
隊員同士で国籍も軍歴も異なるため、
「俺たちはどこの国の兵士なんだ?」
という問題が常につきまとう。
その答えは、
「国連の兵士ではない。戦争を止めるための兵士だ」
という部隊独自の理念。
■ 主人公機「スカイドルフィン」
分類:多域制圧戦略機
一見すると大型攻撃ヘリコプターだが、実際には航空・水上・水中の三領域を単一機体で運用する特殊戦闘機。
3つの形態
AIR MODE
通常のヘリコプターとして飛行。
• 高速低空侵入
• 山岳・都市部でのホバリング
• 空挺作戦
• 対地攻撃
• 対空戦闘
に対応。
SEA MODE
海上では機体下部から水中翼を展開。
機体を海面から浮かせ、高速艇のように航行する。
ここがスカイドルフィン最大の特徴。
ヘリコプターでありながら、
「飛ぶ」
↓
「着水する」
↓
「水中翼航行」
↓
「潜航」
という移行が可能。
敵から見ると、
「航空機が突然、艦艇に変わった」
ように見える。
SUB MODE
機体を密閉して潜水艇として運用。
完全な潜水艦ほどの航続力や居住性はないものの、
• 港湾への潜入
• 海底ケーブル付近の偵察
• 機雷原突破
• 敵艦への接近
• 特殊部隊の潜入
などを目的とする。
そして最大の戦術的特徴は、
「水中からそのまま浮上して飛行へ移行できる」
こと。
■ 武装
コイルガン
スカイドルフィンの主兵装。
実弾式の砲と比較して、弾薬そのものを比較的小型化できる設定にすれば、三領域兵器としての説得力を出せます。
ただし、
空中・水上・水中で同じコイルガンを使えるのか?
という技術的問題を逆に設定として利用できます。
例えば、
「コイルガンはスカイドルフィン専用の三環境対応兵装」
とする。
空中では通常の高速弾。
水上では低仰角射撃。
水中では水中専用の低速・短射程モード。
という具合です。
懸下パイロン ×4
任務によって装備を変更。
例えば、
対艦任務
• 対艦ミサイル
• コイルガン用追加弾倉
対潜任務
• 爆雷
• ソナー投射装置
機雷封鎖
• 機雷
救難任務
• 救命艇
• 医療ポッド
• 物資コンテナ
など。
これによって毎回、
「今回は何を積んで出撃するのか?」
という戦術的な楽しみも作れます。
■ スペック
項目 設定
機体名 スカイドルフィン
分類 多域制圧戦略機
基本形態 攻撃型ヘリコプター
運用領域 空・海・水中
乗員 3名
搭乗可能人数 乗員3名+乗客5名
航続距離 568海里
主兵装 コイルガン
副兵装 爆雷/機雷
対空兵装 対空ミサイル
ハードポイント 4基
所属 UN-SSTF ナショナルフォース
■ そして「3人の乗員」を物語の軸にする
ここはかなり重要だと思います。
スカイドルフィンは3人乗りなので、3人それぞれに役割を持たせると作品の個性が出ます。
例えば、
操縦士
• 航空・水上・潜航の機体操作担当
• 元軍用ヘリパイロット
戦術士官
• 武器管制
• センサー
• 作戦指揮
• 国連との通信
機関士/潜航士
• 潜水システム
• 水中航法
• 機体整備
• ダメージコントロール
という構成。
そして乗客5名は、毎回の任務によって変わる。
つまりスカイドルフィンそのものが、
「戦闘機」ではなく「8人までを戦場へ運ぶ特殊作戦プラットフォーム」
になるわけです。
■ 第1話の導入案
例えば冒頭をこんな事件にできます。
南太平洋某海域。
二つの国家が領有権を主張する無人島で、正体不明の武装勢力が軍事施設を建設。
両国の艦隊が現場へ向かう。
どちらかが先に攻撃すれば、全面戦争になる。
安保理は公開のPKO部隊を派遣できない。
そこで極秘通信。
「UN-SSTF、作戦コード――ドルフィン・ワン」
格納庫の巨大な扉が開く。
そこに鎮座しているのがスカイドルフィン。
パイロットが聞く。
「侵入経路は?」
戦術士官が答える。
「空からは見られている。海面も監視されている」
機関士が静かに言う。
「なら、水の中から行けばいい」
スカイドルフィンが海へ飛び込む。
しかし、ただ潜航するだけではない。
海面に着水。
水中翼展開。
高速航行。
そして――
潜航。
そのまま敵基地の真下へ向かう。
そして第1話の最後。
海底からスカイドルフィンが浮上し、ローターを展開。
敵基地の上空へ舞い上がる。
「こちらUN-SSTF。戦闘を開始する」
――という始まり。
この作品なら、**「毎回違う領域を使って敵の予想を裏切る戦術」**をシリーズ最大の見せ場にできます。
また、568海里という航続距離もかなり面白い数字なので、**「なぜ568海里なのか」**という機体開発史まで設定すると、スカイドルフィンが単なる万能兵器ではなく、ちゃんと「この世界に存在する兵器」らしくなります。