『銀髪美少女にTSした俺』本編を読んでくださっている皆さま、ありがとうございます!
今回は週末のおまけとして、天城セナがルミナについて勝手に解説するミニ企画「おしえて!セナ先生」をお届けします。
本編第3章までの内容と、二人の関係性に触れていますので、第3章読了後にお楽しみください。
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【第3章読了後推奨/ネタバレあり】
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おしえて!セナ先生
第1回「右へ半歩って、何がすごいの?」
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セナ:
こんにちは。天城セナです。
今回は、ルミナちゃんがよく使う「右へ半歩」について解説しようと思います。
ルミナ:
俺もいる必要がありますか。
セナ:
いや、本人の解説があると正確だし。
ルミナ:
俺の配信を見れば済みます。
セナ:
その配信、【同接三人】だったよね?
ルミナ:
……続きをどうぞ。
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◆「右へ半歩」は技の名前?
セナ:
いいえ、「右へ半歩」は必殺技でも固有スキルでもありません。
ただ右へ、靴幅の半分だけ移動しているだけなんです。
ルミナ:
質問に対する答えは、それで終わりです。
セナ:
終わりません!
大事なのは、ルミナちゃんが【敵の攻撃を見てから避けているわけではない】ことです。
第七号ダンジョンの針鼠型魔物は、針を射出する直前に三つの変化を見せます。
一つ目は、核が周囲の魔力を吸って天井灯が暗くなること。
二つ目は、前脚が沈むこと。
三つ目は、腹部の動きが止まること。
ルミナちゃんは、この予備動作を見て、針が飛んでくる前に移動を始めているんです。
ルミナ:
床に残った射出痕から、角度も推定できます。
セナ:
こういう補足がすぐ出てくるところも、すごい!
ルミナ:
必要な情報です。
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◆どうして「半歩」しか動かないの?
セナ:
大きく避けたほうが安全そうに見えますよね?
でも、大きく動けば、そのぶん姿勢が崩れます。反撃までの距離も増えるし、狭い場所では壁や別の魔物へ近づく危険もあります。
ルミナちゃんは、攻撃が通らない最小限の距離だけ動いてるんです。
だから回避した直後にも短剣が届くし、退路も塞ぎません。
ルミナ:
必要以上に動く理由がありません。
セナ:
格好よく避けようとは思わない?
ルミナ:
格好よさで攻撃範囲が変わるなら考えます。
セナ:
そういうところです。
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◆女の子になったあとも、同じことができたの?
セナ:
最初はできていませんでした。
身体が変わった直後、ルミナちゃんは以前と同じ感覚で「右へ半歩」を実行しますが、その結果、数メートル先まで飛んでしまいました。
ルミナ:
移動出力が想定値を超えました。
セナ:
普通はそういうとき「びっくりするくらい飛んだ」とか言うよね?
さらに、以前と同じ間合いで短剣を振ったので、刃先も敵の核へ届きませんでした。
身長、腕の長さ、重心、脚力。全部変わっているのに、頭の中には十九年間使っていた身体の感覚が残っていたからです。
でもルミナちゃんは、一度目の失敗から、
・どれだけ移動しすぎたか
・刃先がどれだけ足りなかったか
・今の視線から核がどう見えるか
・重心が以前よりどこにあるか
を測り直しました。
そして二度目は、靴底を床から離さず、摩擦で移動量を調整して、本当に必要な半歩だけ動いたんです。
ルミナ:
同じ命令を、現在の身体へ翻訳しただけです。
セナ:
身体が突然まるごと変わった直後、魔物に襲われながら、それをできる人はほとんどいないよ。
ルミナ:
できなければ死んでいました。
セナ:
本人は、だいたい全部これで済ませますね……。
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◆セナ先生が思う、本当にすごいところ
セナ:
ルミナちゃんのすごさは、速く動けることだけではありません。
必要なものを観察して、動く前に危険を見つけて、必要な距離だけ動いて、最後にはきちんと止まることです。
それから、敵を倒すことより先に、退路や負傷者を確認します。
私が以前の白瀬さんの配信と、今のルミナちゃんを重ねたのも、動きが同じだったからだけではないんです。
初めて遭遇した問題でも、
《退路 → 負傷者 → 記録 → 討伐》
という順番で、守るものを選んだからです。
「右へ半歩」はただの回避動作です。
でも、その半歩には、ルミナちゃんが何を見て、何を優先して、どう生き残ってきたのかが全部入っています。
ルミナ:
……大げさです。
セナ:
じゃあ、本人から簡潔にまとめてもらおうかな?
ルミナ:
攻撃が来る場所から、攻撃が来ない場所へ移動します。
セナ:
……次回も私が解説します。
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◆セナ先生の観察メモ
セナ:
身体が変わったばかりなのに、ルミナちゃんは自分の顔や髪より先に、装備と退路を確認していました。
本人は「優先順位が正しいだけ」と言っていますが、私は、少しくらい慌ててもよかったと思います。
ルミナ:
慌てて状況が改善するなら、次から検討します。
セナ:
そっちのほうがかわいいと思います。
ルミナ:
どの部分がですか。
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次回:
「ルミナちゃんは、どうして本人だと認めてもらえないの?」
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本編はこちら:
銀髪美少女にTSした俺、人気ダンジョン配信者のライバル役になったら「もっと意地悪して」と懐かれました
https://kakuyomu.jp/works/2912051604186197317