これ、闘病エッセイに書くかどうか、すごく悩んでいます。今でもどうしようか迷っています。
昨日、脳神経内科に行ってきたわけですが、なんと言えばいいのかよく分からない。真実というのが一番しっくりくるかな。でも、これを書いてそれを同じ病気を抱えている人が読んだときにどういう気持になるか正直怖くて。なのでここに記しておくことにします。
僕が初めて今の病院に行ったとき、今も担当してくださっている先生が言いました。「街中歩いていて、十色くんのように首や手足が動いてる人、見たことある?」と。僕は「ないです」と答えました。「そうだよね。だからね、この病気は絶対に治る。だから一緒に頑張ろう」と言ってくれて。
でも、真実は違いました。
「あのね」という言葉から始まったのですが、「あのね、最初に十色くんに会ったときに途中で来なくなってしまうんじゃないかって心配だったんだ」「どういう意味ですか?」「この病気は治るまですごく長い年月がかかるから、半分くらいの人は諦めて病院に来なくなっちゃうんだ」「え!?その人達はどうなるんですか!?治療をしなきゃ未来はないじゃないですか」「うん、そう。でも病院に来なくなった人達は人生を諦めて寝たきりのままの生活を選択するんだ」「寝たきりのまま……」
外で見かけない本当の理由がこれです。初めて僕が今の先生に出会ったとき、僕はもう限界で。首は勝手に動くし上手く歩けないし喉の筋肉も締まってしまってちゃんと話せないし。その様子を見て、僕も途中で来なくなるのでは、それを一番心配してくれていたそうです。最初に投げかけてくれた言葉は、僕に希望、そして勇気を与えるためっだんです。
先生がついた、優しい嘘。
そして昨日、帰り際に「よくここまで耐えてくれたね、ありがとう」と。こんなに患者思いの先生に出会ったのは初めてでした。だからなんと言葉を返すべきなのか迷ったけれど、「僕は絶対に諦めません」と言って診察室を出ました。
僕は完全に治るまで諦めませんよ。絶対に。だから物語に全ての魂をぶつけます。読まれようが、読まれなかろうが、ここまで来たら関係ないです。一作一作に魂を込めて、これからも書き続けていきます。
【追記】
すみません、話が一気に変わってしまうのですが、人気のある書き手さんと僕ってどこが違うのでしょうか?人気取りに方向転換する気はさらさらないんですけど、よく分からなくて。ネタなのか文章力なのか表現力なのか、それとも他に足りないものがあるのか。それが知りたくて。もしお気付きでしたらお時間のある時にでも教えていただきたいです。