月見トモ

【短歌】二十首連作部門

十三歳の私の身に起きた、優越感が羞恥心に変わった黒歴史のこと。

ある日天使の役目を終えた私は、世界の創造主であるヌビリに背中の羽根を寸断された。天使ではなくなった私は”素晴らしい世界”という場所に行くまで、空想員と呼ばれる世話人のラムィ元で1…

私たちは人で在る前に文字である。文字である私たちは別の文字になろうとするが、何者にもなれない日々は続く。生きづらい世界を手放す事が、生きられる世界を探すことがどれほどの素晴らしい…

雨の日だけ現れる不登校気味の同級生朝根薫。彼女への恋心を隠し、天気予報を眺めては僕は彼女が教室に来るのをいつもまっていた。そんなある日、僕は不運にも命を落とした。数年が経った今、…

中学生時代に撮ったプリクラで、加工が外れて一同から笑い者にされたあの日。あれ以来メイクをしないと外に出られなくなって、自分の顔に自信が持てなくなった。でも、ある高校二年の春。まさ…

これからを生きるあなた方へ。 第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部二十首連作部門参加作品

高校を卒業したと同時に、付き合っていた彼女はアイドルになった。その後、未練がましくライブハウスに通う様になった僕に、彼女は営業的な偽りの「好き」を言い続ける。彼女からの本当の「好…

歳をとっても、記憶が無くなっても、愛だけは残っていると信じたい。

芸能人のマネジメントをして日々激務に追われる主人公、宮田章は、ある日目にしたネット記事にショックを受け、仕事を辞め逃避行に走る。その記事の内容はかつて の恋人、羽田ららがアダルト…