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悲鳴が聞こえて来たのです

『近未来』は、本来ならもう終わっているはずの話でした。書いていて自分の生死が関わって来るような、命を削って書いているような作品だったからです。終わらせればこの終わりのない労苦から解放されるのではないかと目論んでいました。しかし甘かったようです。

終わってくれなかったんです。登場人物が「まだ終わって欲しくない」と悲鳴を上げているのが聞こえたんです。それに、エミネムの「スタン」ではないですがおれは登場人物をふたり(いやもっとかな)見殺しにしているんだな……救えるはずの命を救えなかったんだなと思うと「浮かばれないだろうな」と思ったのです。だから『話して尊いその未来のことを』を書くことにしました。『近未来』を読んでいなくても楽しめるようにしたつもりですがどうでしょうか。

何処まで続く地獄か分かりません。取り敢えず十万字書いたところで終わるかなとは思っています。ここまで来たら作品と刺し違えて心中しようと思って書いています。

まあ、このあたりの事情は読者にとってはどうでも良いことなのです。読み捨てて下さって結構です。「命を削って書いてこの程度かよ(笑)」とか、そういう感想でも十分光栄です。なにか反響があれば幸いです。今のところ殆ど反響がないので、寂しい状態にあります。

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