最後まで『空白のレプトセファルス』を読んでいただき、本当にありがとうございました。
実はこの物語は、約六年前に書いた作品です。
当時、通勤電車の中でふと思いつき、人生で初めて小説を書きました。
それが『material』で、その次に『アンダーウッド』、そして最後に書いたのが『空白のレプトセファルス』でした。
三作品とも、一か月ほどの間に夢中で書き上げたものです。
その後は、ほとんど誰にも見せることなく、ずっと手元に置いたままでした。
今回、「誰かに読んでもらいたい」と思い、カクヨムへ投稿することを決めました。
今回公開するにあたって、文章や構成は大きく書き直しましたが、物語の大まかな構想は当時から変わっていません。
最初は二十話ほどだった物語が、気付けば六十話を超える長い旅になっていました。
書いているうちに、自分自身も海斗たちと一緒に歩いてきたような気がしています。
最初は、自分の好きな深海の話を書きたいという気持ちから始まった物語でした。
けれど書き進めるうちに、いつの間にか「人は何によって自分でいられるのか」ということを考えながら書いていました。
読んでくださった皆さまそれぞれに、何か一つでも心に残るものがあったなら、作者としてこれ以上嬉しいことはありません。
本当にありがとうございました。
少しだけ、この物語の余韻に浸ったあと、止めていた『moon bridgeの朝はやけに騒がしい』の投稿も、少しずつ再開しようと思っています。
また次の物語でも、お会いできたら嬉しいです。