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小説のサブタイトルについての考察と変更のお知らせ。

 またまた「ゲームが終わった後の冒険譚(改訂版)」のサブタイトルを変更させて頂きます。
https://kakuyomu.jp/works/16817330657060896543

 何度も変更するのは、自分のキャッチコピー作成能力がまだまだ成長過程なのが原因ですが、順を追ってサブタイを変更してきた理由を説明します。
 まず当初サブタイである「~消えゆきし世界とそこに住まう数多のアバター達に捧ぐ~」は作者の想いの吐露ではありましたが、その作品をどう読者にアピールするのかを全く考えていないものでありました。
 次に考えた「~カイルのアバター教育日誌~」は序盤の目玉イベントを示してはいましたが、それは作品を通してのメインテーマでもなく、また知識的優位から教育してドヤる作品でもないため、一部に誤解を与えるものでした。
 3番目に考えた「~ゲームの中の冒険者は、ゲームの外で何を得るのか?~」は、作品を通してのテーマを読者に伝えてはいるが、だからといってこの作品に対して好印象を抱かせるものではない、無味乾燥なものでした。
 そもそもキャッチコピーの一つもまともに考えた事のない僕が、いきなり広告代理店のように小説の魅力を一文で表現するにはまだまだ勉強不足だったということです。
 で、今回考えたサブタイは「~駆け出し冒険者と、トンチンカンな仲間達~」。これなら一文で読者に小説の魅力を連想させる事も、好イメージを持ってもらう事もできるのではないかと思っています。
 ちなみにこの作品で表現したいのは、ゲームという娯楽目的の世界とリアル世界の対比。そして娯楽世界しか知らぬ者の目に、我々は当たり前だと思っているリアル世界やその社会がどんなにおかしく理不尽に映るのかという事。
 戦闘が目玉になるでもなければ、異世界マウントが目玉になる訳でもない。リアル世界とVR世界の双方が作り出す錯覚の珍妙さと矛盾の解消こそ、この作品の根幹であり読者に楽しんでもらいたい部分。そのため戦闘の激しさとか、ドラマチックな恋愛とかをアピールする、手垢の付いた手法が使えないのもサブタイトル決めに迷走している理由の一つであります。
 「戦いや異世界マウントこそ異世界召喚モノの神髄だ」と思う方ももしかしたらいるかもしれませんが、残酷な戦争を嫌いつつ暴力を見せつけて物事を解決する話を好んだり、平等公平をそらんじながら相手を見下す話を好んだりといった矛盾も、僕の扱いたいテーマなんです。

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