こんにちは。
矢田川いつきです。
『青春のとある1ページ』の短編No.2『窓辺で詠う、ある日の放課後』について、野暮かもしれませんが補足したいと思います。
未読の方はぜひ、読後に読んでいただけると嬉しいです(^^)
[URL]
https://kakuyomu.jp/works/1177354054958263699※以下、ネタバレを含みますので未読の方はご注意くださいませ。
さて。本作は「短歌」をキーワードととした物語ですが、改めて私も読み返した際、「この短歌の意味がわからないとモヤっとしそう……」と気づきました。今更ですが。
小百合と彰だけが感じられる、ふたりだけの秘密……にしても良いのですが、やはり読後感が違ってきては申し訳ないので、野暮ですが意味を書いておきます。
古典部の小百合が詠んだ短歌は、
「窓の外 ふりてなやみそ ながめては 秋風香る 光芒と虹」
です。
前後の情景も含めて意訳しますと、
「窓の外に降る長雨よ、どうか止まないでください。(なぜなら、君とまだここにいられるから。)あれやこれと悩んでいると、開いている窓から秋風がふっと香ってきて、(つられて見上げると、雨が止んだ)雲間から差す光の列と虹を(君と)見れたよ」
つまり、「いつまでも降る雨の中、君とこうして一緒にいたいと思うけれど、雨が止んだ後にこんなに綺麗な景色を君と見れたこともまた嬉しいなぁ」という気持ちを詠ったものです。
……野暮だぁ。古文の解説みたい。ごめんなさい。
また、私……じゃない、小百合が高校古文の知識を引っ張り出して詠みましたので、文法や何やらが違っていても素知らぬ顔でスルーしていただけると幸いです。
では、ここまで読んでくださり、ありがとうございました! 良いカクヨムライフを!(^^)