お世話になっております、タチバナ シズカです。
ついぞ書き貯めが尽きましたのでこれからは非常にまったりした速度になるかと思われます。
現行ですと「千鳥ヶ淵」が未だ書いている最中なので、もしもよろしければ他の完結作等、お読み頂けましたら嬉しいです。
さて、完結作ですが軽く内容の紹介をしようかと思います。
・アリス嬢と寡言なシャロ
完結済み、約九万四千字となっています。
おねロリを主題に十九世紀イギリスのヴィクトリア朝を書いています。
文体は一般文芸に近代古典風を足して割った雰囲気になると思います。
令嬢とレディースメイドの恋愛物で、これは約八年前に書いたものを再度加筆修正等したものになります。
一部セクシーが過ぎる部分は大幅にカットしましたが、中々に思い入れのあるお話しですので一読いただけましたら幸いです。
・雨、翅、紫煙
完結済み、約四万八千字の短編となっています。
現代日本を舞台にした厭世家の女性と、そんなヒロインを愛した絶世の美女のお話になります。
空気は一般文芸だと思われます。そぼ降る景色に紫煙の烟る情景が中々渋い雰囲気になったかなと思います。
こちらは約一年前に書いたお話で、個人的にはとても精神性が強く、好みなお話なのですが、こちらは若干、性を含む内容があるので苦手な方はご注意ください。
・魔王の夢見る隠遁生活
完結済み、約十一万三千字となっています。
ローファンタジーで、題のままに魔王の名を冠たる主人公が立場を投げ捨てて隠遁するお話です。
御伽噺風の文体となります。キャラクタ性が非常に強く出ていますが、元来、手前の書く人物はこういった人品が好みです。
これは約六年前に書いてあった物を蔵から引っ張り出して加筆修正等をいれつつ公開させて頂きました。
近年、少女小説に舵を切った手前ですが、バトルやファンタジーを得意としていた過去がありますので、読み返すと「やっぱおもろいなー」と思いました。
是非お目通しいただけましたら幸いです。
・シド ―荒くれ魔銀と禍悪の花―
完結済み、約十万五千字となっています。
現代イギリスでの退魔物になります。
ロリと壮年の男性というコンビが手前は好きでして、かつ、そこに魔術的要素や宗教的要素を織り交ぜて魑魅魍魎と戦う等々、完全に手前の趣味丸出しのハードボイルド風な、ないし、ある種のマカロニウェスタン風な空気も含まれます。
こちらは約七年前くらいに書いたお話で、読み返して少々の知識不足や言葉足らずがちらほらありましたが、当時の勢いを捨てるのも違うなぁと思ったので、簡単な文の修正をした程度で、他に大きな変更等はありません。
状況に振り回される少女と、そんな少女を護る為に立ちはだかる益荒男じみた野郎がエクソシズムを以って魔や聖に連なる存在と真正面からガチンコする――そんなお話が好きな方は是非、一読いただけましたら嬉しく思います。
以上が公開されています完結作になります。
過去、手前は別の名義で「我が魔王道を魅よ!」等を書いていました。
このお話はとても思い入れが強く、また再投稿でもしようかと考えておりましたが、如何せん内容が二百五十七万字に及ぶこと、また、内容が約八年前に書かれたもので非常に拙い部分が目立つので改稿前提になります。
しかしそうはいえど膨大過ぎてまったく指が動かず、さてどうしようかと悩みつつ、兎角として今は「千鳥ヶ淵」を終わりへと向かわせようと思います。
「千鳥ヶ淵」は、恐らく現代で受け入れられるような内容だとか文体ではないと思われます。それこそ昭和初期、ないしは大正末期に華と咲いた少女小説の空気をどうにか現代に持ってこれないかと考えて書き始めたものです。
ある種は手前にとっては特殊に値する程のお話です。
亜の方々に少しでも近づきたい一心だったりもします。
なので、自己陶酔に等しいものなのも含め、あまり好まれる内容ではないだろうなぁと思いつつ、それでも時代の匂いに微かにでも触れて頂きたいだとか、当時、それこそ「心中」といった情死の行為が美徳とされた時代の、その異常性だとか、何故にそれが流行ったのか等々の背景が少しでも伝わってくれたらばと思います。
なんか内容がうまくまとまりませんでしたが、端的にまとめると「こっから書くの遅くなるけどご理解下さい」という、そんな「下げ」でありました。
タチバナ シズカ