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しょうもなおじさん、日常76

(上段左)
都内某所の戌級指定ダンジョン。ここは元は大型のペットショップだったのだが、様々な暗黒めいた経緯を経て現在はダンジョンと化している。

(上段右)
犬型モンスターとはいうが、実際は犬をグロテスクに変形させたような姿をしている。唸り声は明確な敵意に溢れ、その目は──…もし目と呼べるなら、モンスターの体に無造作に散らばっており、歳三を悪意を以て睨みつけていた。

(下段左)
大講義室に集まった戌級なりたてのひよっこ探索者たちは講義が始まるのを待っていた。仲間同士で来ている者、一人で来ている者、タブレット端末を見ている者や協会から配られた冊子を読んでいる者など、時間の過ごし方は様々だ。

(下段右)
入ってきたのは、二人連れの奇妙な姿の者たちだった。彼らは全身を覆うフード付きの黒いボディスーツを着込んでおり、マスクらしきもので顔を覆っているため、表情は全く見えない。つまり、兎にも角にも怪しいのだ。

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