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しょうもなおじさん、ここ最近の挿絵まとめ

ここ最近の挿絵、詳細。一部順不同な部分もあります。

【一段目】

左『日常58』:「お久しぶりです、佐古様」駅から出た歳三にそんな声をかけてきたのは桜花征機社員、警備部所属、ついでのバツイチ独身32歳の海野 千鶴であった。千鶴の瞳にはやや不安の色が揺れている。久々に顔を合わせる歳三の気配が以前よりずっと濃密に、濃厚になっているのが見て取れたからだ。

中『しながわ区民公園ダンジョン【イ】①』:ゲートを抜けるとそこは桃色の世界だった。「は」歳三はため息とも感嘆ともつかない声を漏らす。目の前に広がるのは数えきれないほどの桜の木々であった。

右『しながわ区民公園ダンジョン【イ】①』:音の波が荒波から凪へと変わる頃には、美しく幻想的だった桜の広場の様相が一変した。樹々の根の部分から徐々に赤く染まり始めたのだ。変色は木の幹を這い上がり、枝へと広がっていく。やがて桜の花弁もその異変を受けて変わり始めた。本来の桃色が血の赤へと変貌を遂げ、樹の一本一本から赤い液体が滴り落ちている。

【二段目】

左『しながわ区民公園ダンジョン【イ】②』:桜の樹の表面が次々膨らみ、弾け、樹皮の奥から次々と人の顔が現れる。どれもこれもが皮がない真っ赤に染まった痛々しい様子の顔であった。歳三はそれを見て、煙草を手に取りながら「梶井基次郎センセが見たらどう思うだろうな。悦ぶかな」などとつぶやく。

中『佐古歳三(第一話)』:森の中…そんな中年オヤジである歳三と、銀色の体毛に覆われた巨大な熊の様な化け物が睨みあっていた。熊は銀熊と呼ばれる羆に似た生物だが、その体長は6メートル近い。かつて日本に存在した羆の中で、もっともサイズが大きい個体が2.7メートルなのでその化け物具合がよくわかるだろう。

右『日常72』:ボディスーツ(桜花征機)

【三段目】

左『日常72』:ボディスーツ(桜花征機)

中『日常72』:ボディスーツ(ゼファー・イノベーションズ)

右『日常72』:ハマオ

【四段目】

左『日常72』:ティアラ

中『日常70』:比呂は蒼島にとあるイメージを抱いた。それは無数に羽ばたく蒼い蝶の群れである。あるいはそれは蛾かもしれないが。蒼い羽は美しく、しかしどこか不気味だ。大量の鱗粉を周囲へ振りまいている。そして比呂は、その鱗粉に僅かな腐臭を感じた。

右『日常70』:比呂は歳三に対してこんなイメージを抱いている。それは夜空を煌々と照らす大満月だ。月光は太陽のそれとは違って押しつけがましくない。いくら強く輝いても、それを浴びる者の心身を損ねる事はない。月光は夜道を行く旅人たちの心の支えとなっている……そんなイメージである。

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