『エルフが白衣に着替えたら』では、本物のエルフが現代日本の動物病院に来たとき、何を奇妙に感じるのかを考えながら書いています。
食べ物、衣服、働き方、医療、時間の感覚。
そして、距離や重さをどう表すか。
同じ言葉を使っているようでも、育った世界が違えば、その言葉の前提まで同じとは限りません。
異文化ギャップを書くときに難しいのは、説明しすぎると会話の勢いが止まり、説明を省きすぎると、登場人物たちの認識のズレが伝わりにくくなることです。
どこまで説明し、どこから彼らの食い違いとして残すのか。笑いとして通り過ぎるズレもあれば、後になって相手を理解するきっかけになるズレもあります。
ときには現代のミームやネタも交えていますが、それをどの程度まで物語の中へ持ち込むかも、なかなか難しいところです。
アルヴェナスは少しずつ日本の常識を学んでいますが、日本側もまた、彼の言葉や価値観によって、自分たちの「当たり前」を見直していくことになります。
異世界から来たエルフが一方的に日本へ適応するだけではなく、双方が少しずつ相手の世界を知っていく物語にできればと思っています。
『エルフが白衣に着替えたら』は、現在第13話まで公開中です。
今週金曜日、第14話公開予定です。
人間の常識とエルフの常識が、次はどこですれ違うのか。引き続きお楽しみください。