異世界ものの定番といえば、チート能力で無双する爽快感ですが、全てのギミックはチート能力や魔法による恩恵が非常に大きいと思います。
むしろ異世界転生や転移ものの作品を描く上で、チートがないと言うことはただの異世界冒険譚になってしまいます。
僕は異世界ものが大好きなので、逆に異世界を描きながらチートがない、現実を離れた世界なのにその世界にリアリティを求めるという逆説的な世界観を書いてみたくこの話を書き始めました。
チート能力とここで定義するのは、「現実の世界ではあり得ない事象を引き起こす能力」のことだと思ってください。それは例えば魔法だったり、スキルだったり、目に見える形での神の恩恵だっり。
ただ、我々の世界には、通称ギフテッドと呼ばれるような、類い稀な才能を持っている人が少なからずいます。その程度の能力は出しても良いのかなとは思います。
この小説の中で描きたいものは、全く異なる世界に飛ばされた少年がどのようにして生き延びて、自分の生きる道を見出すのか。その中でさまざまな物語の仕掛けが用意され、多くの人の思惑が絡み、出会い、別れ、成長していく様を描くことができれば良いと思っております。
僕の中で、異世界ものの最終話はみんなどのように落とし所をを見つけるんだろうといろんな作品を見ていて心配になるのですが、この小説では、すでに最終話までのプロットを書き終えているので、ちゃんと収束するのでご安心下さい。
最後になりましたが、主人公の少年を世話してくれる女の子の絵を用意しましたので、物語を読み進める上で参考になれば嬉しいです。