※本文はpixivに投稿したものの転載です。
拙い小説に関心を持ってくださった方、お読みくださった方、心より感謝申し上げます。
2026年8月下旬から、X(旧Twitter)において第三帝国を扱った創作をしている人たちに、ホロコースト遺族の子孫を名乗る方から「大量虐殺の加害者を好意的に表現、キャラ化するとはどういう了見なのか」という内容の匿名メッセージが寄せられました。大半の方は虐殺や差別を肯定するものではないこと、あくまでも風刺やフィクションでありナチズムを支持・賛美する意図は無いことを丁寧に説明していました。
しかし、一部にはメッセージそのものを虚偽と決めつけ「表現の自由」を盾に「嫌なら見るな」「創作より歴史修正主義者を批判しろ」と開き直った態度で、批判する人々を侮辱する投稿を繰り返していた人がいたことも事実です。また、そのような言動を諫めずに同調する人も見られました。
同じ頃に、ある漫画家さんの「『ヘタリア』に影響を受けた」という旨のインタビューが公開されました。韓国の方を中心に擬人化された韓国の言動や人間としての名が従軍慰安婦被害者から取られていることから、作品の差別性を再度指摘する声も多く上がりました。私自身もかねてから指摘していた、他民族国家や国境線の変化を一人の人間に擬してしまうことについての問題点も同様です。こちらについても、作品を愛しつつ真摯な反省を示すファンの方が多くいる一方で「何が悪いのか分からない」と開き直る人や「今さら言い出すのは『目覚めた』オタクだけ」と冷笑する人も多く見られました。
以前にも、同じような件をきっかけに「こんな人間を育ててしまった」と第三帝国のみならず歴史創作そのものから尊敬する方が撤退しています。今回も批判に対し侮辱的な反応をする人がいることを鑑みて作品を消去した人がいることも把握しています。私自身、第三帝国や『ヘタリア』に関わる創作をしているため、この一連の出来事に創作に伴う責任を改めて考えさせられました。
キャプションやプロフィール等には常に掲載していますが、この機会に今一度、私の方針や考えを表明したいとこの文章を書きました。
私、小南館綸子は全ての戦争・差別・人権侵害に反対します。また、ファシズムや優生思想にも断固として反対します。
倫理的に問題のある組織、人物を題材にした創作は賛意や称揚と同一ではありません。むしろ、創作を通して人間の複雑さに迫ることができると考えます。実際にナチスやヒトラーを扱った創作には、ナチスを批判しつつ人間という存在に迫った優れた作品も多くあります。ナチス賛美や特定の民族や国を差別する意図は無いと作品だけで伝えきることができてないとしたら、それは一重に私の力不足です。
『ヘタリア』の二次創作も同様に、原作が抱える問題点を克服しようとした優れた作品が存在しています。それは一概に否定できるものではないと考えます。
しかし、第三帝国を扱った創作や『ヘタリア』の二次創作に限らず、作品が作者の意図しない方向へ曲解、誤解されてしまうことが多いのも現実です。また、作品を見ることそのものが苦痛である人がいることも理解しています。そのため、第三帝国を題材とした小説と『ヘタリア』二次創作の全ての作品は、マイナス検索で弾けるようにタグはそのままに、性描写の有無等に関わらず全てR18指定とすることとしました。
作品を消去することも考えましたが「ナチスを扱う創作や擬人化というジャンルを扱いつつも倫理や反差別を追究することはできる」と自分なりに示したいと思い、今はこの方法を選ぶことにしました。
拙作を読む際は以上の点をご了承ください。このような乱文乱筆を読んでいただき、ありがとうございます。