『今日は、空がうるさいね』を投稿しています。
2167年の神戸を舞台にした、女性型ヒューマノイド・SDY-4、通称シンディの物語です。
彼女は、業務義務を持たない特殊な実験個体として街に投入されます。
街を歩き、人を観察し、空の音を記録する。
その中で、彼女はある不可解なログを残します。
「今日は、空がうるさいね」
それは異常ログなのか。
比喩なのか。
それとも、彼女が初めて触れた“数値化できないもの”なのか。
この作品で書きたかったのは、機械が心を持つかどうか、という単純な話ではありません。
記録するために生まれた存在が、人の表情、沈黙、距離感、言葉にならない違和感に触れていく過程です。
派手な事件よりも、街の空気や、人との距離が少しずつ変わっていく感覚を大事にしています。
静かな都市SFや、ヒューマノイドと人間の関係を描いた物語が好きな方に届けば嬉しいです。