1997年《荷包裡的單人床》
―張小嫻(チャン・シャオシェン) 作
世界でいちばん遠い距離は、
生と死を隔てることではなく、
あなたの目の前に私がいるのに、
あなたには、私の存在が見えないこと。
世界でいちばん遠い距離は、
私があなたのそばにいるのに、
あなたは、私の想いに気づかないこと。
世界でいちばん遠い距離は、
想いあっていると知っていながらも、
すれ違う運命に逆らえず、
ただ見つめることしかできないこと。
世界でいちばん遠い距離は、
想っているのに、
あえて何も言わず、
心を閉ざしたまま、背を向けること。
世界でいちばん遠い距離は、
私を深く愛してくれるあなたに、
私が、何も感じていないふりをしてしまうこと。
その心に、冷たい壁を築いてしまうこと。