第4章「王の名において」の
全7話あらすじをまとめました!
この章は、物理的な戦いではなく**「どちらの物語(正義)が民衆の心を掴むか」**という、情報戦を描いた章です。
そしてこの章を通じて、ライザの統治を認めつつ、自身とは異なる事を認識したエリシアは自身の王道を歩むことの覚悟を決める。
🟥第1話 王への報告
【概要】
エリシアたちが王都アウレリオンに到着し、ライザの支配の「質」に圧倒される回。
【あらすじ】
王都は繁栄していた。エリシアたちは、姉王ライザが圧倒的な「秩序」によって民に支持されている現実を目の当たりにする。
ノブレスは、敵が「悪」ではなく「成功したシステム」を構築していることに戦いの難しさを感じる。エリシアは、自分がまだ王都という巨大な盤面において、取るに足らない存在であることを痛感する。
🟥第2話 王を囲む者たち
【概要】王の政治を支える人物達が登場します。
それぞれが剣、神、土、制度、情報のプロ達。
王権の完成は彼らによって成された。
【あらすじ】
エリシアたちの港町での実績(灰貨による融資制度)が、王都の新聞や噂話によって「すべてはライザ女王の慈悲による施策」として報道される。
ライザはエリシアを弾圧して殉教者にするのではなく、彼女の功績をより大きな王家の物語で包み込み、手柄を「上書き(無効化)」する戦略に出る。エリシアたちは、反論の余地もないまま「無害な聖女」に仕立て上げられていく。
🟥第3話 ロウェルという男
【概要】
王国情報局局長 ロウェルの過去と哲学が明かされる回。なぜ彼が「事実」よりも「物語」を重んじるかが語られる。
【あらすじ】
かつて地方官吏だったロウェルは、正しい治水工事を行ったにもかかわらず、説明不足から民衆にトマトを投げつけられた過去を持つ。「正しさは、正しく語られなければ意味がない」と悟った彼は、ライザという完璧な王を演出する脚本家となった。
彼はエリシアを見下ろしながらも、彼女が持つ「計算できない危うさ」に微かな警戒を抱く。
剣による戦いではなく、物語による戦いが今はじまる。
🟥第4話 伏線の回収
【概要】
ノブレス、エリシア、灰貨の仕掛けた事業の手柄を奪われ閉塞する中、エリシアが独自の「王道」を見つける転換点。
【あらすじ】
王城の「正しさ」の土俵では勝てないと悟ったエリシアたちは、王都の光が届かない場所へ目を向ける。そこで出会ったのは、地下で鬱屈した芝居を打つ劇作家・リリーだった。
リリーの言葉に触発されたエリシアは、ライザのように「効率よく敵を切り捨てる」のではなく、「こぼれ落ちた声をすべて拾い上げる」という、困難だが自分らしい王道を歩むことを宣言する。
🟥第5話 地下からの喝采
【概要】
リリーによる劇中劇。王城のプロパガンダに対し、民衆の「共感」で反撃する回。
【あらすじ】
リリーの新作劇が上演される。それは王を批判する内容ではなく、「制度は正しい。だが、その正しさの隙間で死んでいく俺たちはどうすればいい?」という、誰にも論破できない「弱者の叫び」だった。
ロウェルの完璧な脚本に対し、リリーの劇は「俺たちの物語」として民衆の心に火をつけ、噂はペストのように王都中へ拡散していく。
🟥第6話 台本のない夜-カーテンコール-
【概要】
情報戦の決着。ロウェルの敗北と、制御不能になった「民の声」の拡散。
【あらすじ】
ロウェルは広がるリリーの言説に対抗して、豪華な慈善劇を行う。
しかし観客の拍手が「軽い」ことに気づき、自身の敗北を認める。
「完璧な台本は、不完全な共感には勝てない」
ライザはこの事態を受け、「火は消せないなら、燃え方を管理する」と方針転換。
一方、エリシアは自分が火をつけた責任を引き受け、「愚直に選び続ける王」になると覚悟を決める。
🟥第7話 祝祭の夜-同じ空-
【概要】
嵐の前の静けさ。姉妹が同じ空を見上げる、切なく美しい幕間。
【あらすじ】
王都で「鎮魂の灯籠祭り」が行われる。喧騒の中のエリシア、ノブレス、リア、そして王城のテラスに立つライザ。
エリシアもライザは遠く離れ、異なる道を歩んでいるが、空に昇る無数の灯りを見て、同時に「綺麗」と呟く。
国を愛する心は同じ。
だが、明日からは互いに剣を向けなければならない。
一夜の美しい光が、来るべき対立の残酷さを際立たせ、第4章は幕を閉じます!
この第4章で、舞台は整いました。
民衆の心に火がついた状態で、
第5章「王を選ぶものたち」国内の宗教対立が鮮明になっていき、外国勢力との駆け引きが始まります。